超軽量折り畳みキーボード「nanoKEY Fold」がコルグから登場。フォルダブルキーボードマニアとしては買わずにいられない(CloseBox)

カルチャー Music
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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コルグのMIDIキーボードはかなり所有しています。25鍵「nanoKEY」が1つ、37鍵「microKEY-37」が2つ、61鍵「microKEY-61」が1つ。いずれも本体に音源を持っていない、MIDIキーボードです。

筆者はGarageBandなどのiPadソフトシンセサイザーを外部MIDIキーボードで鳴らすスタイルでライブ演奏をしているので、持ち運びに便利なコンパクトMIDIキーボードは重宝しているのです。また、音源モジュールだけのシンセサイザーもそこそこあるので、MIDIキーボードはあればあるほどいい。そして、コルグのMIDIキーボードは入手性も良いときた。

そんなコルグが25鍵のフォルダブルキーボード「nanoKEY Fold」を11月28日に発売するというのですから、当然買います。

126グラムで、折りたたみ時147 x 73 x 17mm、使用時282 x 73 x 14mm。

先日、M4 Mac mini最軽量ポータブル化計画のときに調べたキーボード(英数)のいちばん軽いやつが180グラムだったのに比べると相当に軽いです。比較するのもおかしいですが。


USB-CとMIDI端子(TRS)があります。Bluetooth MIDIはなし。USB-Cバスパワーで接続できるのは、最近のiPadやiPhoneと相性がいいです。オーディオアウトはどうするの、という問題はありますが。まあ、MacBook Pro/AirやM4 Mac miniとつなげるのがベストでしょう。

筆者は古くはヤマハCBX-K1/K1XGといったミニ鍵盤のMIDIキーボード、MIDI以前なら、CS01、カシオトーン、ポータトーン、さらにはVL-1といった……。いや、このくらいにしておきましょう。

キーボードプレイヤーにとって、鍵盤楽器は非常にかさばるし、重いものです。88鍵のフルキーボードであれば、車でも持っていなければとても持ち運びようがありません。

昨年末には、フォルダブルキーボードを買ってライブハウスに持ち込んだところ、他の鍵盤奏者にも非常に好評でした。だから、コンパクトなMIDIキーボードはいくらあってもいいのです。


nanoKEYといえば、ベロシティに対応したキーボードではありますが、プレイヤビリティはそれほど高いものではありませんでした。

なにせ、通常のMIDI鍵盤と違い、PC用キーボードのスイッチを流用することでコンパクトかつローコストにしたという話なので。ただ、それを上回るコンパクトさが売りだったのです。現在はnanoKEY 2という2代目が販売されています。

もうちょっとちゃんとしたミニ鍵盤のmicroKEYはBluetooth MIDIもサポートしたAirとUSB接続による有線接続のみのバージョンがあります。こちらは普通に操作性が良いので、よく使っています。セカンドキーボードが必要なとき、持ち物を少なくしたいときには37鍵のmicroKEY Airを持ち運びます。

で、nanoKEY Foldを買う理由としては、コンパクトさ以外の部分もあります。

それは、コード演奏、アルペジエイター、設定切り替え、リボンコントローラーといった機能が満載なところです。

コード演奏は、25鍵のそれぞれにコードを割り当てて、それでコード弾きができるというもの。筆者はGarageBandのコードストリップでそれをやっているのですが、確実に鍵盤が押せる物理キーボードがやはりありがたい。でも、コンパクトな良いものがないので、この機能はうってつけなのです。アルペジエイターはそんなに使うものではありませんが、フレーズを覚えさせられるのにサンプラー以外の方法があるのもいい。

これだけ小さいデバイスだと、ピッチベンドやビブラートなどに使うコントローラーが省かれがちですが、それを2つのリボンコントローラー(タッチ・スライダー)に設定されています。

キーボードにスケール設定もできるので、ブルーノートスケールにして自由にソロを弾きまくるとかも可能。

いやー、次のスタジオ入りで使うのが楽しみです。手に入れられば。カラーは5種類あるうちのどれにしよう。いや、2台買った方がいいかなあ。

そういえば、C.24というコンパクトなMIDIキーボードがありました。筆者は2台所有しているのですが、ボタンを押すと黒鍵が飛び出て、磁石でベロシティを実現するギミックは素晴らしかった。

今でも使えるのですが、これ、コルグ、ヤマハ、ローランドのどこかでまた作ってくれないですかね。今の技術で。これがちょうど10年前なんですよね。

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《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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