マツダ、次期ロードスターにロータリーエンジン搭載?「ICONIC SP」をベースに市販化のうわさ

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Munenori Taniguchi

Munenori Taniguchi

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マツダは人気スポーツカー「ロードスター」の次期モデルに、ロータリーエンジンを搭載するかもしれません。

いくつかの自動車メディアによると、2026年以降に登場するとされる次期ロードスターは、2023年に公開されたコンセプトカー「ICONIC SP」をベースとした量産モデル化がうわさされています。ICONIC SPはモーターで車輪を駆動する電気自動車ですが、その航続距離を延長するレンジエクステンダーの駆動機構として、マツダ伝統のロータリーエンジンを搭載していました。

マツダのスポーツカーと言えば、オープン2シーターのロードスターと、ロータリーエンジンを搭載する RX-7 が知られています。しかし排気ガス規制への対応が難しいロータリーエンジンを搭載するスポーツカーは、2013年4月で国内販売を終了した RX-8 以後、カタログから姿を消しています。

一方、1989年に登場したロードスター(日本以外ではMX-5、またはMX-5 Miata)は、途切れることなく4代にわたって販売を継続しており、2000年に「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブック認定され、5年前の2019年には累計生産台数が100万台を突破するなど、その人気を継続してきました。

ただ、ロードスターの現行モデルは2015年の登場からそろそろ10年が過ぎようとしており、この庶民派スポーツカーの次期モデルがどうなるのかが次第に注目されつつあります。そんななか、昨年のジャパンモビリティショーで発表されたICONIC SPは、レンジエクステンダーとはいえロータリーエンジンを搭載していることと、小型の2シーターであることから、スポーツカー好きの間では次期RX-7、または次期ロードスターを想定したモデルではないかと話題にもなりました。

ICONIC SPのデザイナーであるマツダデザイン本部の中山雅氏は、最近のインタビューで「このコンセプトは、単なるハリボテのショーカーではありません」「そう遠くない将来、量産モデルにするするという本気の意図を持ってデザインされたのです」と述べていました。そうすると、タイミング的には少なくとも2026年までは存続すると予想される現行ロードスターの次期モデルが、このコンセプトカーをベースにしたものになる可能性が高くなりそうです。

ただ、実際に次期ロードスターが登場するとして、それがICONIC SPそのままの姿で登場する可能性は低いでしょう。いくら量産を想定しているとはいえ、コンセプトカーと実際に販売するモデルでは、実用面やコスト面などでいくらかの修正が必要になります。また、現行のロードスターが販売を終了してすぐに次期モデルが登場するのかどうかも、まだわかりません。

いつかスポーツカーを手に入れたいと考えている人は、あまり期待しすぎない程度に、どんなモデルが出てくるのかの妄想を楽しみつつ、待つのが良さそうです。

ちなみに、ロータリーエンジンには水素や合成燃料などガソリン以外の燃料にも対応しやすい特徴もあり、マツダは依然としてロータリーエンジンの可能性を追求し、開発を継続しています。2023年11月にはSUVではあるもの、レンジエクステンダーとしてシングルローターのロータリーエンジンを搭載した電気SUV「MX-30 Rotary-EV」が発売されています。




《Munenori Taniguchi》
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