34万個のレゴでマクラーレンP1制作、本物のF1レーサーがサーキット走行。768個のLEGOモーターで時速64km達成

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Munenori Taniguchi

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過去にも実物大スーパーカーを製作したことのあるレゴが、新たにマクラーレンP1をリアルスケールで製作しました。

レゴ・グループとマクラーレン・オートモーティブから23人の専門家が集結し、開発と製作に8334時間を費やして構築された車体には、34万2817個のレゴパーツが使われています。

このレゴ・マクラーレンはただ実物大というだけではなく、運転席にドライバーが乗り込む事ができます。

またステアリング操作はもちろん、アクセルペダルを踏み込めば96個のレゴ・パワーファンクションモーターで構成されるパワーパックx8個、つまり合計768個のレゴモーターによって、約1220kgの車体を実際に運転できるようになっています。

さすがに強度が必要となる車体の骨格はスチール製で、走行するために地面に設置するタイヤや、ステアリングホイールなどは実車から流用されているものの、このプロジェクトでデザイン・マネージャーを務めたレゴのLubor Zelinka氏は「ボディに関しては最終的なデザインにたどり着くまでに何か月もかけて実地テストと組み立てを繰り返した」と述べ、従来のステアリングとサスペンションのための十分なスペースを確保しながら、レゴ・テクニックのパーツを重ねて堅牢な構造を作成するのに苦労したと語りました。

レゴは完成した車体を英国のシルバーストン・サーキットに持ち込み、F1世界選手権にマクラーレンチームから参戦し、世界チャンピオン争いで2位につけているランド・ノリス選手による走行を実施しました。

この試験走行で、ノリス選手はレゴ・マクラーレンを最高時速64kmにまで加速させ、1周5.89kmのサーキットを軽快に駆け抜けて見せました。

これは、F1ドライバーによる初めての実物大レゴカーの運転であり、初のサーキット周回走行でした。

ドライブを終えたノリス選手は「実際のところ、乗り心地はかなり良かった」と感想を述べました。さらに「ステアリングの感触も良かったし、コプス・コーナーを全開で抜けられたけど、サイドミラーが少しガタついていたので、(振動が加わるため)縁石は避けて走ったよ」と、プロジェクトチームにフィードバックも行っていました。

実物大レゴ・マクラーレンP1は今後、世界中で行われるレゴのイベントをまわり、展示されるとのことです。

ちなみに今回の実物大モデル製作は、1/8スケールのレゴテクニック・アルティメット・カー・コンセプト・シリーズ最新作「レゴ テクニック McLaren P1」に関するプロモーションの一環として行われました。


8月1日に発売されたこの1/8スケールモデルも、ギアボックス、サスペンション、V8エンジン、可動式リアウィング、開閉するドアなど、レゴでありながらスケールモデルのようにこだわったディテールを再現した、全長59cmの迫力ある製品となっています。

《Munenori Taniguchi》

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