Amazon Web Services(AWS)は、Apple M2 Proプロセッサを搭載したMac miniをインスタンスとして利用できる新サービス「Amazon EC2 M2 Pro Macインスタンス」の提供開始を発表しました。
利用可能なインスタンスの仕様は、12コアCPU, 19コアGPU, 32GiBメモリ、16コアApple Neural Engineとなっています。
AWSは2022年にApple M1チップを搭載したMac miniによる「Amazon EC2 M1 Macインスタンス」の提供を開始しています。
今回提供開始された、より高性能なAmazon EC2 M2 Pro Macインスタンスを利用することで、Appleシリコンベースのプロセッサを用いてより高速にアプリケーションのビルドやテストをAWS上で行うことができるようになります。
同社によると、最大で60%価格性能比が向上し、大規模なアプリケーション開発において並行ビルドや並行テストなどで活用できるとされています。
AWSデータセンターのラックにMac miniを組み込み
AWSはMacインスタンスを初めて発表した「AWS re:Invent 2020」で、その仕組みは市販のMac miniをそのままデータセンターのラックに組み込み、Thunderbolt経由で同社のクラウド基盤システムであるNitro Systemに接続していることを明らかにしています。
参考:AWS、Macインスタンスの仕組みを説明。市販のMac miniをそのままラックに組み込みThunderbolt経由でストレージやネットワークへ接続。AWS re:Invent 2020
今回も同じ仕組みでAmazon EC2 M2 Pro Macインスタンスが実現されているようです。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2023年10月3日に掲載した『AWS、Apple M2 Pro搭載のMac miniを組み込んだ「Amazon EC2 M2 Pro Mac instances」提供開始』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。