「人類の孤独を解消する」オリィ研究所、分身ロボット「OriHime」初の一般販売。視覚が4Kに向上

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安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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テクノロジーで「人類の孤独を解消する」ことを掲げるオリィ研究所が、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を大幅にバージョンアップした最新モデル「OriHime ver.2023」の販売を開始しました。

従来モデル「OriHime ver.2020」は法人向け「OriHime Biz」、個人向け「OriHime Lite」ともにレンタルで提供してきましたが、「OriHime ver.2023」はレンタルプランはなく、初めて一般向けに販売するモデルです。

本体価格と月額利用料は以下の通りです。

●本体購入+月額利用料プラン
・本体39万8000円(税別)
・月額利用料(税別)
 エントリープラン:7000円(修理35%補償/モーター交換1回7万2000円/電話サポートなし)
 スタンダードプラン:9000円(修理70%補償/モーター交換1回4万7000円/電話サポートあり)
 デラックスプラン:1万4000円(修理100%補償/モーター交換1回0円/電話サポートあり)

●本体購入+永年利用料
72万2000円(税別)(修理補償は初年度デラックスプラン、2年目からはスタンダードプランの内容を適用)

OriHimeはスマホやパソコンのWebブラウザーから操作し、単方向のビデオと双方向の音声を使ってコミュニケーションする、いわゆるテレプレゼンスを実現する小型の遠隔操作ロボットです。

これまでに企業のリモート受付や飲食店・アミューズメント施設でのリモート説明員、販売員などで利用されてきました。

オリィ研究所が東京日本橋で運営する「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」では、外出困難者が「OriHimeパイロット」従業員として店員を務めています。

OriHime ver.2023は、従来モデルのOriHime ver.2020に比べてカメラやスピーカー、通信機能を強化しました。

従来は720pHD 水平画角 103°カメラだったのに対し、8倍の解像度となる4K 水平画角105°カメラを搭載。これまで読みにくかったホワイトボードや看板、資料などの文字をより鮮明に見られるとのこと。

従来はマイクを搭載していなかった(3.5mmジャックによって外部スピーカー・マイクの接続が可能)のに対し、新たにデジタルマイクアレイを搭載。

スピーカーも36mmから38mmに口径アップし、より自然に聞き取りやすく会話しやすくなりました。

通信機能は、従来モデルではオプションだったIEEE802.11a/ac(5GHz)とギガビットイーサネットも標準搭載しています。

「おりひめ」の由来は、開発者である吉藤オリィ氏の名前(こちらは「折り紙」が得意であることからの愛称)と、離れた人に会いたい織姫から。

・OriHime ver.2023の製品情報
https://orihime.orylab.com/

《安蔵靖志》

安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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