次世代Apple Watch Ultraは2インチ超に大型化&新技術マイクロLED採用で2026年発売?調査会社が予測

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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初代Apple Watchは、アップル製品の中でもいち早く有機EL画面を採用していました。そのためか、次世代ディスプレイ技術「マイクロLED」も将来のApple Watch Ultraへの採用が噂されています。


そうした文脈のなか、Apple Watch Ultraのディスプレイは2026年にマイクロLEDに変更され、画面サイズは約10%大きくなると台湾の調査会社Trendforceが主張しています。

同社は業界向け情報セミナーを開催し、そこで語ったディスプレイ技術の話をレポートしています

そちらによれば「次世代Apple Watch」はマイクロLEDを採用し、サイズは現在のApple Watch Ultraより大きい2.12インチに。次世代モデルがApple Watch Ultraとは特定していませんが、UltraはApple Watchの中で最大サイズであることから、将来の後継モデルと推測できます。

発売時期は2026年であり、マイクロLEDパネルのコストは有機ELパネルの2.5~3倍で120ドル程度。これでも、アップルのサプライチェーンに対する「強力な交渉力」により抑えられる結果だと述べています。つまり、先進技術ゆえに非常に高くつく、ということでしょう。

将来のApple Watch UltraにマイクロLED画面が載ることは、複数の情報源が伝えています。

たとえば、アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、同社が約6年(2023年1月時点)かけてマイクロLED技術に取り組んできたと報道。

極秘プロジェクト「T159」のもとで開発されたマイクロLEDパネルは有機ELよりも輝度が高く、色再現性や視野角も改善され、画像がディスプレイガラスの上に「絵を描いたように」見えるとのこと。そのパネルを積んだApple Watch Ultraは、2024年発売だと述べていました

香港の投資会社Haitong Intl Tech ResearchのアナリストJeff Pu氏も、マイクロLED版Apple Watch Ultraの画面サイズが現行の1.93インチから2.1インチになると予想。この数値はTrendforceと概ね一致しており、他の識者らも近いサイズを主張する傾向があります。

またディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、LGディスプレイがApple Watch用のマイクロLEDバックプレーン用の小規模生産ラインを建設中だと述べ、これを搭載したApple Watchは2025年発売だと予想しています

要は「将来のApple Watch UltraはマイクロLED画面が搭載」は確実視されており、ただ発売予想時期は食い違っているわけです。2024年説が多いなか、Young氏は2025年だと主張した後、Trendforceはさらに1年繰り延べた格好です。

アップルは長期的に、従来型の液晶パネルやミニLEDバックライト液晶、有機ELパネルをすべてマイクロLEDに置き換える計画とみられています。上記のGurman記者によれば、それはサムスンやLGディスプレイなどパートナー企業への依存を減らし、より多くの部品を内製化するためとのこと。

しかし、次期iPad Proは有機ELパネルを採用するため、コスト増により大幅に値上げするとの噂もあります。あまりに値上げ幅が大きいと製品の売上げを落としかねないため、アップルはマイクロLEDの製造コストが十分下がるまでは、採用を急がないのかもしれません。



《Kiyoshi Tane》
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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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