GoogleのAI『Bard』がGmailやGoogleマップ、YouTube等と連携。地図やメール本文を調べて回答が可能に

テクノロジー AI
山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

特集

Googleは12月19日、試験運用中の生成AIチャット「Bard」で、GmailやGoogleドキュメント、Googleドライブ、YouTube、GoogleマップなどのGoogleサービスと連携できる「Bard拡張機能」が日本でも利用可能になったと発表しました。

Bard拡張機能は、2023年9月に発表されていたもの。これまで英語でしか利用できませんでしたが、日本語と韓国語でも利用可能となっています。

この拡張機能を利用すると、GmailやGoogleドキュメントなどをBardが検索し回答できるようになります。たとえば、「〇〇がメールで提案していた、富士登山の日程はいつ?」という質問に対して、BardがGmailを検索して日程を表示する例が公式サイトで紹介されています。

試しに筆者も「メールで来ていた〇〇の日程はいつ?」と発表会などの日程を質問してみましたが、日程とともにメールへのリンクも提示してくれました。同じ内容をGmailの検索機能で検索すると、関係のないメールが数多く表示されるのですが、Bardではかなりピンポイントで表示してくれます。むしろ、この機能をGmailに組み込んでほしい。

ほかにも、「〇〇までの経路を教えて」と質問すると、BardがGoogleマップを表示して経路を教えてくれたり、「〇〇のレシピがわかる動画を教えて」と質問すると、関連するYouTube動画を教えてくれたりします。

BardとYouTbeの連携では、11月にYouTube動画の内容を詳細に理解するというアップデートが米国で行われていますが、これに関しては日本ではまだ利用できないようです。


Bardの拡張機能は、オフにすることも可能。Gmailなどを検索するGoogle Workspace拡張機能はデフォルトではオフになっています。

また、Googleは「Gmail、Google ドキュメント、Google ドライブのコンテンツは人間のレビュー担当者には表示されることはありません。また、Bard を広告に表示するためや、Bard のモデルのトレーニングするために使用することもありません」としています。

利用は試験運用中のBardのページから。https://bard.google.com/chat

名称は「拡張機能」(Extensions) ですが、ブラウザの拡張機能のように手動でインストールしたり、Gmailなど各サービス側で設定する機能ではなく、Bardのチャット側から使います。拡張機能を使うかどうかの設定もBard側から。GmailやGoogleマップ側からBardを使う機能はまだ提供されていません。

《山本竜也》
山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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