統合型チャットAIサービスであるPerplexityが新サービスをリリースしました。「Deep Research」オプションの追加です。
ネット上にあるさまざまな文献を調査し、深堀したレポート記事を提出する機能は、Gemini AdvancedのDeep Research、OpenAIのdeep researchが公開されており、特にdeep researchの性能が注目を浴びていますが、そこにPerplexityが切り込んできた形となります。
PerplexityはLLMが弱かったネット検索を補完するサービスとして注目を浴びてきましたが、ChatGPT、Geminiともに検索機能を強化しており、対抗を余儀なくされたという見方もできます。
現在のところ月額3万円(200ドル)のProユーザーのみが使えるOpenAI deep researchに対し、Perplexityは無料ユーザーでも1日5回まで使え、Proユーザーならば1日500回までも利用可能。
PerplexityのProプランはソフトバンクの携帯ユーザーであれば1年間利用可能(通常では月額2950円)となっていますが、そうした人たちも1日500回使えるということになります。
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筆者はきのう、OpenAI ChatGPTのdeep research機能を使った記事を書いたばかりですが、さっそく同じテーマで比較することが可能となりました。
同じテーマ「人間が超光速で移動するための技術を、SF作品と実際に論文化されている研究を含めて、その実現性について論じて」を投げてみることにしました。
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Deep Researchの調査履歴も残っています。58の参考文献には、筆者がChatGPTのdeep research機能を使った記事も含まれていました。
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▲筆者がdeep researchに調査させた結果も参考文献となっている
調査結果はすぐに出てきました。2、3分もかかっていません。SFと現実の研究との関連性についてはより深い考察がされています。
スタートレックのダイリチウム鉱石の役割や、レンズマンの無慣性航法がNASAのヘリカルエンジンに影響を与えてるといったことはここで初めて知りました。さすが「ドク」スミスですね。
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読み物としてはdeep researchの方が面白いですが、全体として簡潔にまとまっていて深堀りもされています。どちらが優れているというよりは、両方を試してみたい気にさせられます。
Perplexity版調査の全文はこちらから読めます。
OpenAIでもdeep researchを無料ユーザー向けに提供するそうですが、それより早く使ってみたいという人にとって、Perplexity Deep Researchは良い選択肢となるでしょう。