非公式SteamOS搭載のAYANEO NEXT LITE発表 299ドルの携帯ゲーミングPC

ガジェット PC
山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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AYANEOは1月12日、7インチディスプレイの低価格なポータブルゲーミング端末「AYANEO NEXT LITE」を発表しました。価格は299ドルから。中国ではすでに予約が開始されています。

デザインとしては、2022年に発売されたAYANEO NEXTを踏襲。USBポートが増えており、まったく同じ筐体というわけではなさそうですが、寸法(267×112×30mm)や重さ(720g)は共通となっています。

大きな違いは、OSにWindows 11ではなくSteamOSを搭載すること。ただし、Valve公式のSteamOSではなく、サードパーティのHoloISOに基づき、AYANEOの開発チームが最適化したバージョンとのこと。

SteamOS自体は部分的にオープンソースとして提供されていますが、Steam Deck が採用するSteamOS 3.0 (Holo)はオープンでないコンポーネントも含んでいるほか、誰でもビルドして任意のシステムにインストールできるかたちでは配布されていません。HoloISOは、Steam Deck以外でもSteam Deckと同じSteamOS 3.0を動作させようというプロジェクトです。

ようするに、Valveからのサポートは受けられない非公式バージョンです。このため、Steam Deckで動作するゲームがすべてAYANEO NEXT LITEでも動作するとは限らないのは注意が必要です。

また、搭載するAPUは、やや古めのAMD Ryzen 5 4500U(6コア6スレッド)またはRyzen 7 4800U(8コア16スレッド)。CPUだけならSteam Deckの4コア8スレッドよりも強力そうですが、どちらもGPUは、Steam DeckのRDNA2より一世代古いVegaとなります。このため、Steam Deckと比べて快適にゲームがプレイできるかは疑問が残ります。

このほか、主な仕様としてはRAMは16GBでストレージは128GB(Ryzen 5 4500Uモデルのみ)または512GB。ディスプレイは7インチのIPS液晶で解像度は1280×800ピクセル。ストレージはM.2 2280 PCIe 3.0で最大8TBまでサポート。

インターフェースはUSB 3.2 Gen 2のType-Cが2つ、データ転送のみのUSB 3.2 Gen 2 Type-Cが1つ。バッテリーは47Wh。ゲームにもよりますが、3時間程度はプレイできそうです。

Steam Deckと比べて、明確にここが優れているという部分は特にないのですが、ややコンパクトで安価ではあります(ただし、Steam Deckよりも重いです)。多少性能を犠牲にしても、安くてコンパクトなゲーミングデバイスが欲しかった人には面白い端末かもしれません。


《山本竜也》
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