天空は3月29日、AYANEOの7型ゲーミングUMPC「AYANEO FLIP DS」「AYANEO FLIP KB」の国内予約を開始しました。予約価格は、AYANEO FLIP DSが16万9800円、AYANEO FLIP KBが16万3000円。出荷は5月下旬の予定です。
いずれも、1月にIndiegogoで先行予約を実施していた製品です。今回国内で予約が開始されたのはRyzen 7840U搭載版で、RAM32GB、ストレージ2TBのモデル。
当初、4月下旬出荷予定でしたが、先行出荷したユーザーからのフィードバックを受け、ヒンジ部の改良を行うことになったとのことです。
なお、Indiegogoでは、Ryzen 7 8840U版もありましたが、こちらについては後日CAMPFIREでのクラウドファンディングを予定しているとのこと。ただし、執筆時点ではハイビームのサイト上で8840U版の予約も開始されています。価格はAYANEO FLIP DSが14万3000円(16GB/512GB)から、AYANEO FLIP KBが13万8000円(16GB/512GB)から。出荷は6月中旬の予定となっています。
AYANEO FLIP DSとKBは、どちらも7インチ 1920×1080ピクセル、リフレッシュレート120HzのIPS液晶を搭載。本体サイズは約180×102×29.8-37.5mmで重さは約650g。
AYANEOが2023年11月に発表した「AYANEO REMAKE」コンセプトに基づくデザインで、丸みを帯びた筐体はレトロな雰囲気も感じます。
DSとKBは、サブディスプレイを搭載するかキーボードを搭載するかの違いのみで、その他の仕様は共通となっています。
DSのサブディスプレイは、3.5インチ 960×640ピクセル。Windows上からは通常のデュアルディスプレイとして認識されているので、こちら側でブラウザを表示してYouTubeを視聴することも可能。ゲーム中に攻略サイトの情報を確認するといった使い方ができます。
また、専用のボタンを押すことで、ユーティリティツールのAYA Space 2.0の表示に切り替えることができ、TDPの設定などもすぐに行えます。サブディスプレイをオフにすることもでき、そうすることで若干ではありますが、バッテリー持ちも良くなるとのこと。
KBのほうは、やや小さめながらもファンクションキーが独立した6列のフルキーボードを搭載します。カチカチという感触でストロークは浅め。キートップが小さいので机上で打つには向いていませんが、両手で抱えて親指で入力する分には問題ありません。
同様のスタイルのGPD WIN Miniでは、ゲーム中に筐体が熱くなるという発熱の問題が指摘されていますが、AYANEO FLIPでは新たにアルミ製ベイパーチャンバーヒートシンクと放熱フィンを組み合わせることで放熱効果をアップ。最大TDP28Wまで設定可能となっています。
そのほか、インターフェースは共通で、キーボード/サブディスプレイ側の右上に光学式フィンガーマウスと指紋認証機能付き電源ボタンを搭載。背面には、USB4 Type-C×2、microSDカードスロット、そしてAYANEOでは初となるOCuLinkポートを備えます。
OCuLinkでGPD G1などのeGPUを接続できますが、AYANEO自身もeGPUを開発しているとのことです。
発表会にビデオ通話で参加したAYANEOのCEO、Authur Zhang氏によると、AYANEO FLIP DSとAYANEO FLIP KBは、中国国内では同じくらいの割合だが、それ以外の国ではDSがKBの4倍売れているとのこと。キーボードよりも、2画面という特徴が受けているようです。
また、現在開発中のAndroidを搭載した携帯ゲーム機「AYANEO Pocket S」についても、日本に来日して発表会を行いたいとしていました。こちらについは、近いうちに発表があるようです。