高精度なレトロゲーム互換機で定評あるAnalogueが、携帯ゲーム機Analogue PocketとPCエンジン全機種入り互換機Analogue Duoどちらも在庫が復活し、24~48時間内に出荷できる状態となったことを告知しました。
どちらも注文から年単位で待つことが珍しくなく、再入荷しても瞬殺が続いていましたが、ようやくこれまでの予約注文分をすべて出荷し、リアルタイムの注文が可能になったかっこうです。
2月15日午後3時現在の公式オンラインストアでは、Analogue Pocketの黒は売り切れですが白は在庫あり。またAnalogue Duoは白・黒ともに在庫があります。
一方で、4年ほど前に予告して受注済みだったAnalogue Pocket用のアダプタセットは、ついに2月末に出荷予定となりました。
アダプタセットを使うことで、PCエンジンのHuカード(スーパーグラフィックス等対応)、ネオジオポケット / ネオジオポケットカラー、アタリLynxの実機カードを遊べるようになります。
Analogue社は、FPGA(プログラマブル回路)による高い再現度と低遅延を実現し、実機のROMカートリッジがそのまま使えるレトロゲーム互換機を様々な形で投入しているメーカーです。
まずAnalogue Pocketは、標準でゲームボーイ/ゲームボーイカラー/ゲームボーイアドバンスのカートリッジが遊べるほか、別売りのアダプタを装着してゲームギアやネオジオポケットカラー、アタリLynxなど多数の機種に対応します。
ディスプレイの解像度は1600x1440で、初代ゲームボーイ(160 x 144)の100倍。オリジナル実機ディスプレイの物理的な構造を微細なグラフィックとして描くことで、格子の粗さやサブピクセルの配列などまで再現するこだわりです。
さらに実カートリッジを使いながらもステートセーブ(その場セーブ)やスクショ撮影、スリープから再開など今風の便利機能も使えるほか、別売りのドックを併用すればテレビ等にHMDI出力して据え置きゲーム機としても遊べます。
もともと2019年に発表され、2020年に発売。予約開始から数分で完売する過熱ぶりで、その後も本体カラーを変えた限定版が何回か発売されました。が、その度に予約合戦に敗れ、苦汁をなめた人も少なくないはず。
またAnalogue Duoは、PCエンジン/TurboGrafx-16(海外版)系列のほぼ全タイトルを遊べると互換ゲーム機。
PCエンジンやTurboGrafx-16、PCエンジンCD-ROM2およびTurboGrafx CDや、日本だけで発売されたスーパーグラフィックスも網羅し、RAM増設カード「アーケードカード」必須のゲームも対応しています。
当時これら本体のバリエーションや周辺機器を買いそろえるにはコストがかなり掛かり、また増設カードも何種類かあり管理も大変でした。それを考えれば、本体価格249.99ドル+送料(東京の場合は+79.99ドル)は決して高いとは言えません。
いまから本物の実機で、光学ドライブ等を再整備したコンディションの良いものを揃えるよりもむしろ安くあがります。
本体カラーはPCエンジンDuoの日本版と米国版を意識して白と黒の2色。実際に黒モデルを購入、当時のHuカードやCD-ROMを挿入し、純正ゲームパッドを繋いで大画面でプレイした体験は以下の通りとなります。
Analogue製品の在庫が十分にあることは珍しいため、興味のある方は今のうちに発注しておくことをお勧めします。
もっとも、いずれも実機用のカートリッジ/CD-ROMや周辺機器がなければプレイバリューが半減しかねないため、そちらの発掘も進めておく方がよさそうです。