うわさの新型iPad AirとiPad Pro、結局は5月初めに発売?有機ELディスプレイ量産やソフト開発に遅れとアナリスト伝える

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルが今年3月末頃に新型iPad ProとiPad Airを発売する見込みであるとの予測や関係筋情報は、これまで何度もお伝えしてきました。

新型iPad Proはシリーズ史上初めて有機ELディスプレイを搭載し、iPad Airは大きなデザイン変更はないが新たなプロセッサを積むと見られています。


が、ここに来て新型iPadの発売が5月初めになったと、著名ジャーナリストが「事情に詳しい複数の関係者」の証言を伝えています。

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、アップルの海外サプライヤーが新型iPadの生産を増強し、5月初めの発売を予定していると報道。これまで同氏は、新型iPadが3月末から4月に発売予定だと繰り返し主張しており、有力情報とみなされてきた経緯があります。

今回Gurman氏は、なぜ想定より遅れるのか理由を説明しています。

  • 新製品向けソフトウェア(iPadOSの特別バージョン)の開発が続いているため

  • 最新モデルの画面には新たな製造技術が必要だが、これが複雑なため

ここでいう「新たな製造技術」とは、噂のハイブリッド有機ELディスプレイ等を指していると思われます。


これに先立ちGurman氏は、今月半ばに自らのニュースレターで、新型iPad Proの出荷は4月の「さらに先になるかもしれない」と述べていました

まずiPadOS特別バージョンを完成させた後に「それを工場に送ってハードウェアにインストール作業が2~週間ほど続く可能性がある」と説明しています。

また、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も新型iPad Pro用有機ELディスプレイの出荷が4月になると報告していました(MacRumors経由)。つまり、仮に3月末に発表だったとしても、一般ユーザーへの発売が4月以降になる可能性は高まっていた格好です。

また11インチモデルと12.9インチ後継モデルのうち、11インチ用の有機ELパネルは製造が遅れているとのアナリスト報告もありました。アップルも総合的に考慮して、5月発売とした可能性もありそうです。


当初の情報からは延期・後ろ倒しではありますが、そもそも新型 iPad についてアップルは存在を公式に認めたことも、時期についてコメントしたこともありません。

上記のGurman氏もYoung氏も、関係筋に確度の高い情報源を持っていることは確かですが、ある時点で伝えた将来の計画が100%そのまま実現してきたわけではなく、今回のように突如として軌道修正したことも何回かありました。

アップル製品の製造は巨大なサプライチェーン網に依存しているため不慮の事態も起こりやすいこと、またアップル社内でソフトウェアの開発が遅れたり、あるいは販売戦略を急きょ変更するなど様々な事情があり、仮に正確な内部情報であっても、正式発表までにApple社内で計画が変わることもよくあります。

もしも5月発売であれば、アップルの年次開発者カンファレンス「WWDC 24」の約1ヶ月前となります。その場では「iOS 18」や「iPadOS 18」など各製品用OSのメジャーアップデートや、生成AI関連の発表が予想されていますが、次期iPadのハードウェアにも未知の新機能が隠されているのかもしれません。



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《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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