Googleは4月11日(現地時間)、Androidの次期バージョンとなる「Android 15」の最初のベータ版をリリースしました。
Android 15は2月から開発者プレビューが始まっていましたが、ベータ版はより安定度が増したバージョン。
ベータプログラムに登録すれば、通常のOSアップデートと同じOTAでAndroid 15ベータ版を試せます。対象端末は、Pixel 6以降のPixelスマートフォン、およびPixel Tablet。
ただしベータ版の利用を停止するには、Android 15の正式リリースを待つか、デバイスの初期化が必要です。
あくまでも正式リリース前のベータ版なので、不具合等も含まれる可能性があり、メイン端末へのインストールはおすすめしません。
そんな次期Android、例年であれば5月に開催されるGoogle I/Oに向けて、新機能の話題などで盛り上がり始める時期なのですが、Android 15に関してはそうした動きはほとんど見られません。
今回リリースされたAndroid 15 ベータ1でも、あまり目立った新機能はなく、ユーザーに関係がありそうなのは下記のような項目です。
Edge-to-edge:アプリの表示領域が拡大し、デフォルトでステータスバーやナビゲーションバーが透過になります。
文字間の位置揃え:従来の行全体を均等割り付けするオプションでは、日本語や中国語など単語の区切りに空白を使わない言語では、右端に空白ができる問題がありました。
Android 15では、これに対応した「JUSTIFICATION_MODE_INTER_CHARACTER」オプションを追加し、日本語や中国語でも問題なく均等割り付けができるようになります。
アプリのアーカイブ:Google Playでは、2023年にアプリのアーカイブに対応しましたが、Android 15ではこれをOSレベルでサポートします。
ユーザーは使用頻度の低いアプリをアーカイブすることで、APKとキャッシュを削除可能。この場合でも、アンインストールとは違いユーザーデータは残ります。
アーカイブしたアプリは一覧表示でき、アプリをタップすればアーカイブを解除して再インストールします。ユーザーデータは残っているので、アーカイブ前の状態に復帰できます。
ほかにも、エンドツーエンド暗号化のための暗号化公開キーを保存するOSレベルのAPIや、バックグラウンドアクティビティの起動の制限、点字サポートの追加などを含みます。
Android 15は6月に安定版に達する見込み。例年どおりならば8月以降に正式版としてリリースされる予定です。