初代ファミコンからニンテンドーDSに至るまで、様々な任天堂レトロゲーム機を網羅するエミュレータ「Delta」は、今月半ばにApp Storeで公開されて以来、人気です。4月末現在、日本の無料アプリで13位といったところ。
そのiPad専用バージョンが完成間近であり、まもなく公開すると作者のRiley Testut氏がThreadsにて述べています。
公開中のiPhone版はiPad上でも一応は動きますが、拡大表示をしても、全画面にまでは広がりません。
Testut氏の予告内容は、ざっと次の通りです。
完成間近だが、コントローラースキンを完成させる+最後のバグを修正が残っている
AltStore PAL(Testut氏が共同設立したEU限定の代替アプリストアで、iPadをサポートせず)のみで配布予定だったため、iPadを優先していなかった
今はiPadを優先。次のバージョン1.6で提供する予定
それと合わせて、iPad版はどう動くかを示す短めの動画も公開。iPadの大画面でニンテンドーDSを上下2画面+ボディごと再現したり、2つの異なるアプリを同時に開けるSplit Viewにも対応していることが確認できます。
また「デバイス間マルチプレイヤー」つまり複数のiPad間で同じゲームを同時プレイする機能も追加予定。ただし、短期的にはiPad版の実現やプレイ品質の向上などが最優先であり、マルチプレイほかの大きな要素は後回しに。
さらにiPhone版Deltaについては、Genesis(メガドライブ)対応のベータ版が準備中であり、近日中にリリースするとも予告。こちらも「iPad版アプリが優先」とされ、その後になる見通しです。
なおDeltaをダウンロードしても各機種向けのゲームは付属せず、ユーザー自らが用意する必要があります。
ゲーム会社や開発者が販売または配布するもの、ゲームの作者がネット上にてフリーで公開しているものであれば、入手してもなんら問題はありません。権利者の同意なく配布されているものは権利を侵害する海賊版であり、日本では侵害コンテンツと認識しつつダウンロードすることは違法です。そのゲームを自ら所有していても、一切の関係なく違法となります。