アップルは5月21日未明、iPhoneのシステムアップデート iOS 17.5.1を配信しました。
公式リリースでは「データベース破損により削除した写真が写真ライブラリに再表示されることがまれにある」問題を修正したと述べています。
今回の修正前、iOS 17.5にアップデートした複数のユーザーが、「削除したはずの写真が、突如として写真ライブラリに復活した」と大手掲示板Redditなどに報告していました。
削除した写真が「最近の項目」トップに現れる現象で、なかには「数年前に消したはずの裸の写真が急に出てきた」との声も。
また少なくとも1人は、iPadを「アップルの公式ガイドに沿って消去」したうえで昨年9月に友人に譲ったところ、最近になって古い写真が写真アプリに表示されたと知らされたと述べていました。
アップルは、本来、iPhone上で写真アプリで写真やビデオを削除すると30日間は「最近削除した項目」に保管し、その後に完全削除されると説明しています。数年前の古い写真であれば、iPhoneローカル内でも消えているはずです。
これらの多くは、iCloudに写真をバックアップしたユーザーによる報告でした。そこから、iOSとiCloudの間で同期がうまく行かず整合性が取れなかったため、誤って古い写真を復元してしまった可能性を指摘するユーザーもいました。
しかし中にはiCloudバックアップを使っていない事例もあり、上記の「コンテンツを消去したはずのiPad上で古い写真が復活」報告では、消去した後はログインし直さなかったと述べています。
あくまで個々のユーザーによるネット上の報告で、必ずしも全てが正確という保証はなく、記憶違いなどが含まれる可能性は常にあります。
しかし様々なケースで「消したはずの写真が急に現れる」体験をした報告が相次いでいる点は確かです。
iPhoneで消したはずの写真が急に現れて驚いた人や、不意に復活されると困る写真を撮ったり保存して消した記憶がある人は、取り急ぎ最新のOSアップデートを適用しておくことをおすすめします。