高品質なマルチ携帯ゲーム互換機のAnalogue Pocketが、また限定外装モデルを発売します。
対応する実機カートリッジ / カードは従来どおりゲームボーイ系、アダプタ経由でゲームギア、PCエンジン、ネオジオポケット、アタリLynxなど。
今回は従来の樹脂製から、初の金属製となるアルミ筐体を採用したモデル。シェルだけでなく十字キーやボタンにも6061アルミ合金を使用しています。
樹脂製の通常モデル(ブラック / ホワイト)や限定カラーモデルと中身は同じですが、メーカー Analogue による説明は「携帯ゲーム機の歴史に類を見ない」「生涯使える」。
Analogue はFPGA回路を使った高い再現度や低遅延が売りの互換ゲーム機メーカー。一般にレトロゲーム互換機は市場的に低価格で競争せざるを得ず、オープンソースのエミュレータを非力なプロセッサと不適切な設定で動かすなど、ゲームの再現性や遅延はさほど重視していないものが大半です。
一方Analogueはゲーム文化の保全を旗印に掲げ、ソフトウェアエミュレーションのかわりにFPGAでレトロゲーム機のハードウェア自体を再構成する高い再現性と低遅延、実機のコントローラやアクセサリが動作するポート搭載といった点が特徴。
ゲームボーイ系を中心に携帯ゲーム機の高級互換機として作られたAnalogue Pocket は、3.5インチ画面にもかかわらず1600 x 1440 の超高精細液晶を採用。ゲーム機ごとに異なるディスプレイの物理構造(格子の粗さ等)をピクセル的に再現するなど正気とは思えない発想で、実機派のレトロゲーム愛好家からも高い評価を受けています。
標準モデルのホワイトとブラックも入荷した途端に売り切れになる状態が長く続き、最近ではやっと供給が安定したかと思えばトランスルーセントやレトロゲーム機インスパイアの限定カラーなど、すでに持っていても欲しくなるコレクター狙いの限定モデルを連発してきました。
今回のアルミ版は初の金属製。ナチュラルとノワール、ブラック、インディゴの計4色を用意します。
価格も標準モデルの219.99ドルに対して、499.99ドルと2倍以上の価格です。数量は「Highly Limited」。従来の限定色モデルは、カラーの人気にもよりますが発売直後に完売となる例が続いています。
発売は日本時間で16日0時から。
蛇足。争奪戦の攻略TIPSなど。アクセス集中とサーバ側の負荷で応答が極端に遅くなるため基本的には運ですが、拾った運を落とさないためにやっておけることはあります。
まずは一度ストアにアクセスしておき、発送先などの情報を記録しておくこと。カートに入っても、悠長に入力していては決算前に売り切れて買えなくなります。
Analogue Pocketは単体でゲームボーイ(ゲームボーイカラー)・ゲームボーイアドバンスの実機カセットに対応するほか、アダプタを介してゲームギア、ネオジオポケット、アタリLynx、PCエンジン系列(HuCard形状なら上位機種スーパーグラフィックス含む)が遊べます。必要なアダプタを先に購入しておくのも手です。
本体の液晶ディスプレイも非常に優れた画質ですが、Analogue Pocketは別売りのドックに載せてHDMI出力と外付けコントローラでも遊べます。携帯機を大画面で遊びたい、HDMI出力でキャプチャしたい等の場合はこちらも。
アルミ本体が買えない可能性も多分にありますが、その場合は樹脂の通常版を買いましょう。
追記: 一夜明けて、完売したのは4色のうちインディゴ(ブルー)のみ。残りのナチュラル・ノワール・ブラックは7月17日出荷または8月出荷でまだ購入できます(日本時間で朝9時時点)。
Analogue の製品は発売直後に売り切れが恒例でしたが、さすがに中身同じで価格2倍は強気だったのか、コレクターはこれまでの夜光バージョンやトランスルーセント版、限定色で満足したのか、過去ほどの売れ行きではありません。
ただし、限定エディションは直後に完売でなくても早期になくなることが多く、実際にこれまで連発した限定版はすべて完売しています。さらに通常版のホワイト・ブラックも品切れのため、Analogue Pocket 欲しい!となった場合はいずれにしろ公式からはAluminum Edition を買うしかありません。