クリスマス直前の土曜日夜、米マサチューセッツ州にあるAmazon物流センターの配送ドライバーが、あまりの多忙さ加減から来るストレスが限界に達し、荷物約80個を山中に投棄していたことが発覚しました。
投棄された大量の荷物は、山中にうち捨てられた数時間後の日曜午前2時頃に、たまたま付近を通りかかった警察官が発見。無事に回収されAmazonの元に戻りました。
地元のレイクビル警察署によると、荷物は3つの大きな配送用バッグに入った状態のままで発見され、特に損壊などはなかったとのこと。また週明けの月曜日には、Amazonのドライバーだと自称する人物が警察を訪れ、土曜日の午後7時ごろ「ストレスが溜まっていた」ために荷物を捨てたと報告しましたが、警察はこの件をただの落とし物として取り扱い、誰かを犯人として特定するなどはしませんでした。運転手は事情を上司に説明すると述べて警察を後にしたとのことです。
警察署長のマシュー・パーキンス氏は「レイクビル警察の警官たちがこの件を扱い、捜査した方法を誇りに思う。現時点では刑事告訴は求めておらず、これはAmazonのヒューマンリソースの考え方に関する問題だと考えている」との声明を発表しています。
米国では先週木曜日より、国際トラック運転手組合による「アメリカ史上最大規模のAmazonに対するストライキ」が行われており、ニューヨーク市、アトランタ、南カリフォルニア、サンフランシスコ、イリノイ州スコーキーのAmazon物流センターでドライバーがより高い賃金、より良い福利厚生、より安全な労働条件を含む契約ができるように求めているとのこと。また団体交渉協定を結んでいないAmazonの労働者にもピケラインを尊重し、労働を拒否する権利があると主張しています。
今回のドライバーの行為が、このストライキに個人的に賛同してのことなのかはわかりません。ただ、荷物を80個配送するには、1個あたり3分でこなせたとしても約4時間、5分かかるなら約6時間半となり、真面目に配送していれば、このドライバーが仕事を終えるのは早くて土曜日の23時、遅ければ軽くテッペンを超えていたと考えられます。
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