みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家の山根康宏です。4月5日から14日までイタリア・ミラノを訪れまていましたが、現地での移動はスマホ1つでとってもラクでした。

ミラノ市内を走る公共交通網はATM(Azienda Trasporti Milanesi)が運営しており、地下鉄、バス、トラムなど市内の移動に必要な交通機関は同社が販売するチケットで乗車できます。

しかし、駅に行くとセントラル駅などは長蛇の列!

実は、クレジットカードをそのままタッチしても乗車できます。でも、圧倒的に便利なのがスマートフォンアプリから購入できる24時間券や3日間券。これらのチケットはアプリ内でクレジットカードかPayPalで購入可能。購入後はアプリからQRコードを表示して使用します。

料金は以下の通り。ATMの運賃はゾーン制になっていますが、ゾーンABCをカバーするので国際展示会場も含め、仕事や観光で訪問するであろうエリアはほぼカバーされています。
・1回券(90分乗り換え有効):2.2ユーロ(クレジットカードで乗る場合この運賃)
・24時間券:7.6ユーロ
・3日券:15.5ユーロ
・10回券:19.5ユーロ

24時間券は、その名の通り購入してから24時間有効なので「昼間に購入、午後あちこちに移動して、翌朝も乗る」なんて使い方もできます。3日間であちこち移動しまくるなら3日券がいいのですが、4日以上滞在して乗る頻度が少なければ10回券もいいかも。
ミラノの地下鉄の改札口にはこのようになっています。最新の改札口はライティングがカッコいいです。

乗車口にはNFCやQRコードをかざすリーダー部分があります。

乗車するときはアプリを立ち上げ、購入したチケットのQRコードを表示。スクショで複製して使えないよう、毎回数分でQRコードは変わります。

QRコードの読み取りは数秒。FeliCaほど早くはありません。認識すれば「ピッ」と音が鳴り、画面に緑の矢印も表示されます。

「毎回スマホをアプリを立ち上げるなんて、電波はどうなの?」と心配する人も多いでしょうが、ミラノの地下鉄駅構内は大丈夫。4Gでも100Mbps以上と電波良好な駅が多いです。

降りるときも同様に、改札でQRコードをかざします。

バスやトラムはチケットのリーダーがありますが、NFCのみでQRコードは使えません。そのため、乗車するときにスマートフォンアプリを立ち上げる必要はなく、そのまま乗車してオーケー。検察があったらQRコードを見せるルールです。

「それだとチケットを買わなくても乗れしまうのでは」と思いそうですが、ヨーロッパの信用乗車精度は罰金が高額で、約40ユーロ(約6500円)もします。「知らなかった」なんてのは一切、許されないというわけですね。
イベント時などは、地下鉄もかなり混在します。スリにはくれぐれも注意が必要です。

てなことでミラノに行く人はスマホで楽々、市内移動を楽しめますよ。
