セガがドライブゲーム『アウトラン』の実写映画化を発表しました。
監督は『トランスフォーマー』シリーズや『アルマゲドン』『ザ・ロック』のマイケル・ベイ、制作は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』もヒットした米ユニバーサル・ピクチャーズ。
『アウトラン / OutRun』は1986年にアーケードで稼働開始したゲーム。フェラーリ・テスタロッサっぽい「赤いスポーツカー」を操り、アイコニックな「ココナッツビーチ」や「デュアルウェイ」といった分岐するコースを制限時間内にドライブする内容です。

開発を指揮したのは『ハングオン』『スペースハリアー』『バーチャファイター』、家庭用では『シェンムー』シリーズ等で知られる鈴木裕。当時の技術の粋を尽くした美しいグラフィックとともに、Hiro師匠こと川口博史による軽快な音楽も人気を呼び、今回のセガによる発表でも『アウトラン 」と呼ばれるエレクトロニック・ミュージックのサブジャンルを生み出しました。』とわざわざ言及しています。

映画の制作陣は、脚本がジェイソン・ロスウェル、プロデューサー陣にはベイ本人に加えてセガ中原徹、女優としても人気のシドニー・スウィーニー。
ゲームの実写映画化といえば、かつては一部の例外的な成功を除けば微妙な作品ばかりのイメージでしたが、2020年の『ソニック・ザ・ムービー』は世界で興行収入3億2000万ドルの大成功を収め、続編が次々と制作される人気シリーズとなっています。(日本では全世界の0.5%にも満たない興収1億7000万円なので認識されていませんが、少なくとも米国では大ヒット映画です)
ほか、同じユニバーサルでは『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が歴史的ヒットを記録し続編も発表、今年では『マインクラフト』がオープニングの収益でスーパーマリオブラザーズも超えるなど、ゲーム映画化の成功が続いています。
『アウトラン』映画化は、まだ最初期の「developing」「企画開発を開始した」状態。プリプロダクションや撮影開始、公開時期などの情報はありません。
なおセガの実写映画化プロジェクトとしては、アウトランのほか『Shinobi』『ゴールデンアックス』『スペースチャンネル5』『ベア・ナックル (Street of Rage)』、メガドライブの『コミックスゾーン』などが発表済み。
マイケル・ベイ監督ということで派手な爆発や人間型への変形などに期待したいところですが、アウトランも映画として大成功を遂げれば、世界のユニバーサルスタジオにアウトランやセガゲームのアトラクションやエリアができるかもしれません。