アップルのAR/VRヘッドセットは第二世代から廉価版も追加、2025年発売?著名アナリストが予測

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルがAR/VRヘッドセットを開発中であり、その初代となる製品を2023年の早い時期に発売するとの予想は、複数の情報源が伝えてきたことです。しかしその価格は3000ドルに上るとの説もあり、当初は開発者やアーリーアダプター向けの高級かつニッチな位置づけになると見られています。

そんななか、同社が早くも第二世代ヘッドセットの開発に取り組んでおり、2025年には新たに廉価モデルも加えたラインナップになると予測するアナリストがいます。

第二世代製品について発信したのは、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏。最近のKuo氏はAR/VRヘッドセット全般に興味があるらしく、Metaの次世代高級ヘッドセット(最近の通称は「Meta Quest Pro」)についても何度か発信しています

Kuo氏によれば、すでにアップルは第2世代ヘッドセットについてサプライヤーと交渉中。以前もKuo氏は、初代の製品が重さ300g~400gになるとしつつ、第2世代はそれより軽くなり、フォームファクタやバッテリー、プロセッサなども改善されると述べていたことがあります。


最新のブログ記事では、第2世代ヘッドセットは2種類のモデルで登場すると予想しています。1つは高価な初代のヘッドセットをより優れたハードウェアに刷新したもので、もう1つが「より手頃な価格」のモデルです。

これまでの噂話を総合すると、アップルの初代ヘッドセットはMicro OLEDディスプレイx2とAMOLEDパネルx1を組み合わせた「革新的な3枚ディスプレイ」構成となり、周囲の環境やジェスチャーも検出できる高度なセンサーを備え、Mac並みのプロセッサを搭載してリアルなグラフィックを実現することになります。

それだけ複雑かつハイエンドであれば、価格が高くなりすぎるのも避けられません。そのためアップルは、iPhoneやiPadで安価なエントリーモデルを用意してきたように、ある程度はハードウェア的に妥協しながらも新たなAR/VR体験を多くの人々にもたらす廉価モデルを用意するのは自然とも思われます。

アップルの初代AR/VRヘッドセットは、まもなくEVT(エンジニアリング検証テスト)に入り、量産の準備が本格化するはず。そして2022年後半には発表し、2023年1月に発売と見られています。少し前には6月のWWDC 2022(世界開発者会議)で発表と予想されていたものの、Kuo氏は競合他社にコピーする時間を与えないために先送りにすると述べており、実際にお披露目はありませんでした。

第2世代製品については、すでに韓国LGディスプレイがMicro OLEDパネルを供給するという具体的な噂話も飛び出しています

Kuo氏はアップルのAR/VR製品の出荷台数が「第二世代製品のセグメンテーション戦略とエコシステム」のおかげで2025年~2026年には1000万台に到達すると大胆な予想をしています。その域に達するには3000ドルから相当な値下げが必要と思われますが、安さを武器としたMeta製品のように数百ドル程度まで下げる覚悟があるのか、今後の続報を待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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