アンカー・ジャパンが発表した、新しい高級ACアダプタシリーズ『GanPrime』(ガンプライム)。今回、それらの製品と同時に、新しいモバイルバッテリー2モデルも発表されました。しかも両製品とも、非常に注目できる特徴を備えたモデルです。
まず1機種目は、最大140W出力で、端子構成は「C2A1」ことUSB-C×2+USB-A×1という、ヘビーユーザー待望の24000mAh製品。これまで同社は、比較的USB-Cの高出力タイプには慎重派だったのですが、そうした印象を一気に変えるモデルです。
2機種目は、同社が得意とする“ACアダプタ+モバイルバッテリー”の新モデル。なんと総合最大出力65WのACアダプタと、10000mAh/最大30W出力のモバイルバッテリーが合体した、こちらも従来の印象を覆す高出力仕様です。
ここでは、これらのモバイルバッテリーについて紹介します。なお、同時に発表された小型ACアダプタとACタップ兼用モデル、そして1ポート140W(USB PD EPR対応)の大出力モデルに関しては、別記事で紹介しています。
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MBP16インチも動く140W、Anker 737 Power Bank
事前に開催された記者向けの説明会で大きな注目を浴びたモデルが、『Anker 737 Power Bank』(PowerCore 24000)。特徴は、アンカー側が世界初とアピールする最大140Wの大出力。
販売価格は1万9990円(税込)。一般販売開始は1か月ほど先の9月中旬です。
140Wという値は総合出力のみならず、1ポートのみ(USB PD EPR仕様)としても使用可能。つまり、MacBook Pro 16インチ(2021年モデル)にも使えるモバイルバッテリーというわけです。
搭載するUSB端子は、上述のように「C2A1」ことUSB-C×2+USB-A×1。複数ポート時の出力制限はGaNPrimeシリーズのACアダプタと同様に緩く、全ポート使用時でも合計140Wとして使えます。
さらに入力、つまり本モデル側の充電でも、最大140Wをサポートするのもポイントです。
そしてもう一つの特徴が、本体に搭載された動作状態を示すディスプレイ。一般的なモバイルバッテリーは電池残量+αといったところですが、本機は予測駆動時間やそれぞれの端子への供給電力表示、さらには内部温度やバッテリーセルの劣化割合、充放電サイクル数といった、寿命の目安までも表示が可能です。
とくに供給電力の表示は、実際の電力を一目で確認できるという、必要なユーザーにとっては凄く便利なもの。これだけで欲しい、という方もいるはずです。
大出力のバッテリーとなると、安全性も気になるところですが、こちらもGaNPrimeシリーズ同等の監視機構『ActiveShield 2.0』を搭載。1秒あたり35回もの温度や電流・電圧などの状態監視により、万が一の際にも、本体や機器側のダメージを最小限に抑えます。
さすがに本体サイズは約156×55×49mm、重量は約632gとモバイルバッテリーとしてはヘビー級ですが、他にない特徴を備えるだけに、非常に魅力的なモデルであることには間違いありません。
モバイルバッテリー一体型も高出力に、Anker 733 Power Bank
そしてこちらも大きく注目されていたのが、『Anker 733 Power Bank』(GaNPrime PowerCore 65W)。
モバイルバッテリー一体型ACアダプタの新モデルである本機の特徴は、モバイルバッテリーとしても、ACアダプタとしても出力が大きめな点。バッテリー側はMacBook Airなどでも使える最大30W出力に、ACアダプタとしては最大65W出力に対応。
幅広い局面で便利に使える「これ1台を持っておけば何かと安心」なモデルというわけです。
販売価格は1万4990円(税込)。なおAmazonでの初回セールにて、3000個限定で10%割引となります。予約販売開始は7月26日、一般販売開始は8月29日です。
複数ポート使用時の出力に関しては、バッテリー使用時は(当然ながら)最大30Wに制限されますが、ACアダプタとして使う際には緩め。複数ポート使用時の最大出力も65Wと、フルスペックが出せる構成です。
本体サイズは約111×63×31mm、重量は約320gと、こちらはACアダプタのように劇的な小型化というわけではありませんが、それぞれの出力を勘案するとコンパクトであることは間違いありません。
なにより、このタイプでUSB-Cを複数備えた製品自体が現状では貴重。その意味で、やはり代替のないモデルと呼べるでしょう。
このように、今世代のアンカー新モバイルバッテリーは、これまでの慎重さがウソのような高出力指向となっている点が目立ちます。とくに最大140WのAnker 737 Power Bankは、まさにインパクト絶大と言っても過言ではありません。両モデルとも決して安価ではありませんが、唯一無二とも呼べる特徴は、それを補って余りあるはずです。
●Source:アンカー・ジャパン特集ページ
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