Apple Watch SE第2世代発表。処理速度20%アップ、衝突検知機能にも対応

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橋本新義

橋本新義

IT系とゲーム系のフリーライター(タイプ:出オチ)

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PCとキーボードやディスプレイなどの周辺機器、スマートフォン、シューティングゲームなどを好むおじさん。隙あれば出オチやネタ、製品にまつわる余談やいい話を組み込もうとして記事が長くなる程度の能力を持つ。アイコンは漫画家『餅月あんこ』先生の筆による似顔絵です。

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アップルの新製品発表イベントより。Apple Watchの人気を支える手頃なモデル『Apple Watch SE』の第2世代が発表されました。

主な特徴は、第1世代比率20%を謳う処理アップとそれによる使い勝手の向上。そして上位モデルApple Watch Series 8でも目玉的な機能となっている、自動車における衝突事故検出機能の搭載など。
さらに若干ながら、第1世代からの軽量化も果たしています。

日本での価格は、40mmのGPSモデルが3万7800円から、GPS+セルラーモデルが4万5800円から。44mmでは、GPS版は4万2800円、GPS+セルラーモデルが5万800円からとなります。発売日は9月16日です。

なお、米国での価格はGPSモデルが249ドルから、GPS+セルラーモデルが299ドルから。発売日は9月16日と同日です。
ケースカラーは、『ミッドナイト』『スターライト』、『シルバー』の3色展開。

最大の特徴となる速度アップは、CPU(SoC)の世代交代によりなされたもの。モデル名は上位モデルと同じ『S8』となっています。ワイヤレスチップも上位機と同じ『W3』を搭載しますが、一方で超広帯域通信(Ultra Wide Band)は非対応となっています。

さらに上位機種での目玉機能の一つである、自動車での衝突検知機能『Crash Detection』(日本では『衝突事故検出機能』)にも対応。
ハードウェア側も、同機能で必要とされる最大256Gに対応した新型重力加速度センサーを搭載します。

同機能は、これに加えてマイクや気圧計、GPSを活用し、さらに『100万時間を超える実際の衝突事故のデータを学習させた』とアップル側がアピールする、衝突時センサー変化の機械学習データを活用したアルゴリズムを用いて衝突を検知します。

またセルラーモデルでは、新たに国際ローミングにも対応。もちろん転倒検知や心拍数上昇警告など、従来モデルで好評を博したライフログ機能も継承します。睡眠時のログをより詳細にレポートする『Sleep stages』や、女性の生理的な周期記録にも対応します(ただし、Series 8などで搭載された体温センサーは非搭載です)。

ディスプレイには、LTPO技術採用の有機EL(OLED)パネルを搭載。最大1000ニトの輝度と高いコントラストが特徴です。ただし、上位機種で搭載されている常時表示は、残念ながら非対応となります。

この他にも、上位モデルに対して削られた代表的な性能・機能としては、防じん性能(詳細は非公開なれど、上位モデルほどは高くない点が明示されています)、光学式心拍センサーが第2世代(Series 8とUltraは第3世代)、血中酸素濃度(SpO2)センサーの非搭載、急速充電への非対応といったところが挙げられます。

しかし一方で、上述したようにCPUは上位モデルと同世代となり、バッテリー駆動時間もSeries 8と同じ公称18時間を達成します。

また、第1世代に対しての軽量化は、バックケースの素材変更(ナイロン複合材を採用)により実現したもの。最軽量となる40mmGPSモデルでは26.4g(第1世代では30.49g)、最も重い44mmのセルラーモデルでは33g(第1世代36.36g)と、昨今重量が増加するデバイスが多い中、若干ではありますが軽くなっています。

なお、一部で注目されていたストレージ容量は、32GBと据え置きになっています(Series 8やUltraも32GBです)。

このように第2世代のApple Watch SEは、上位モデルとなるSeries 8と比べて重要な基本性能をキープしつつも、上手にコストダウンを進めている印象。良い意味で「さすがSE」と呼べそうな、定番モデルとして仕上がっています(日本では円高の影響もあり、そうしたメリットが薄れている感もありますが)。

今世代でも、Apple Watchの、ひいては高機能スマートウォッチの定番モデルとしての地位を盤石に固めそうなモデルと呼べそうです。

●Source:アップル公式製品ページ

《橋本新義》
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