Apple Watch Pro(仮)は大型化でバンドも独自、互換性なし?従来品も一応使える?イベント直前のうわさ

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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毎年アップルの新製品発表イベントが近づいてくると、話題になるのが「過去モデルのアクセサリーが流用できるのか?」です。

今年の「iPhone 14 Pro」(仮)モデルも背面カメラが強化され出っ張りが大きくなり、iPhone 13 Pro用のケース類は使えないと予想されています。

そうしたなかでおそらく唯一、初代から最新モデルまで頑なに互換性が守られてきたのがApple Watchのバンドでした。ですが、今年から登場するとみられる大型かつ頑丈な「Apple Watch Pro」(仮)モデルでは、従来バンドとの互換性はないか、あるとしてもフィット感が落ちるとの噂があります。

情報源は2つあり、1つは名の知れたリーカー「Unclepan」氏が中国SNSのWeiboに投稿したつぶやきです。それによれば、47mm/48mmモデル(Proモデル)は角張ったデザインのためバンドの幅が広くなり、古いバンドは使えないとのこと。

Unclepan氏は過去にいくつか正確な情報をリークさせてきた実績があり、特にApple Watch Series 7の画面サイズが41mm/45mmに大きくなる(従来は40mm/44mm)と的中させたこともあって、それなりに信ぴょう性は高いと思われました。

が、やはりアップルの社内事情に詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏が、この噂話に反応しました。そもそもGurman氏はApple Watch Proが開発中だと1年以上前から主張した人物であり、最近のニュースレター「Power On」は週刊Apple Watch Proの趣きさえあります。

そのツイートによれば、Apple Watch Proでは古いバンドがサポートされると信じているとのこと。ただし、新型ウォッチのサイズのせいで上手くフィットしなかったり、シームレスに見えないかも……と少し歯切れの悪いコメントです。

今までの経緯から考えれば、Gurman氏の見解が妥当と思えるはず。なぜなら歴代Apple Watchの画面サイズは何度か変更されながらも、バンドだけは同じものが使えたからです。

2015年の初代用バンドさえ、最新(8月時点)にして7年後のSeries 7でも流用できる互換性の息長さは、他社製品にもほとんど例がないでしょう。おそらく、バンドはApple Watch本体の何倍もの数量を各店舗に卸しているため、新モデルでも流用“できなければならない”事情もあると推測されます。

しかし、今年の新型Apple WatchはProモデルだけではありません。Apple Watch Series 7とほぼ同じデザインを継承する「Apple Watch Series 8」(仮)や、やはり過去モデルのサイズを踏襲する廉価モデル「SE」の後継デバイスもあり、あえてProモデルだけは専用バンドに切り替え、互換性を断ち切るという選択肢もあり得そうです。

また、「一応は過去モデル用のアクセサリを物理的に繋げられるが、微妙に収まりが悪い」先例もあります。たとえば去年の12.9インチiPad Pro(2021)でも、前モデル用のMagic Keyboardは問題なく利用できるものの、本体の厚みが0.5mm増しているため、閉じた状態ではすき間が空く、ということもありました。

今のところどちらかは判断しかねますが、約1週間後の「Far Out」イベントではすべて明らかとなるはず。もっとも、1時間程度のイベントでは、Apple Watch用バンドの互換性まで紹介する余裕はないかもしれません。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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