現在開発中の人気ゲーム最新作『Grand Theft Auto 6(GTA 6)』のテスト動画が約90本もネット上にリークされたことを受け、開発元のRockstar Games(の親会社Take-Two)はこれらの削除を要求。本物の動画だと認めました。
一連の動画は、teapotuberhackerと名乗る人物(Uberのハッキングにも関わったと主張)が、GTAのファンサイト「GTAForums」に最初にアップロードしたもの(すでに該当ページは削除済み)。すでに動画そのものやスクリーンショットがTwitterやYouTubeなどに転載されており、一部の映像では、キャラクターの台詞に声優による音声が付けられています。また最新のビデオカードが搭載するレイトレーシング技術を使用しているように見えるものもあるほか、最近のGTA 6関連のうわさやリーク情報に関する内容に一致するところなども指摘されています。
一方で映像のなかにはPS4向けの開発キットで動作していると思しきものもあります。これらの映像の多くは画面にコードが表示されたり、キャラクターの造形やテクスチャー貼付がまだ不完全だったり、プレースホルダーのテキストだけだったりします。Rockstarは2014年にGTA 6の開発を開始したと述べていることから、流出した動画がすべて最近のものかどうかはわかりません。
また、GTA 6ではシリーズ4作目『Grand Theft Auto: Vice City』のバイスシティが再び舞台で、主人公キャラクターが女性になるとのうわさがありますが、今回のリークでもバイスシティとわかる映像、女性キャラクターを操作している映像が含まれています。そのほか、映像に登場するオブジェクトには過去のGTA作品に登場したものの『GTA V』では見ることができなかった自動車の車種などもあり、リーク動画を目にした旧作ファンからは、このまま最新作で復活することを望む声もあがっています。
開発元のRockstar Games(の親会社Take-Two)は、この大量リークを受けてYouTubeなどに出回っている動画の削除を要求しはじめ、記事執筆時点ですでに表示再生ができない動画もある模様。そして、開発元はBloombergのJason Schreier記者の問い合わせに対し、流出した動画がGTA 6開発中の実際のものと認めたとのこと。このゲームのファンの多さを考えても、流出した動画の本数を見ても、これはゲーム開発における過去最大規模のリークであり、Rockstarにとっては最悪の事態と言えそうです。