Twitter が自分に @ でメンションできる相手を制限する設定をテスト中であることが分かりました。
アプリの隠し機能を解析するエンジニア Jane Manchun Wong氏によれば、ツイッターはメンションの設定に「自分へのメンションを許可する」のオンオフ、および自分をメンションできる相手を「誰でも」か「自分がフォローしている相手のみ」から選択できる設定を一部でテストしています。
Twitter のメンションは、@ユーザー名 を含めてツイートすることで特定ユーザーへ話しかける機能。
会話を促進するというTwitterのミッションからは根幹ともいえる機能ではありますが、ブロックされていないかぎり原則的に誰にでもメンションできるため、しつこく通知を飛ばしたりハラスメントに使われることもあります。
メンションやハラスメント対策としては、Twitterは特定のツイートに対して返信できるユーザーを限定する機能や、特定の会話から自分へのメンションをなくし以降の通知やタグ付けを拒否する「会話から退出」機能をすでに提供しています。
Twitter、巻き込みを抜ける「会話から退出」機能追加。自分宛て@ メンションからタグを削除 | テクノエッジ TechnoEdge
「会話から退出」は、自分のツイートへの返信から続く他人の会話で延々とメンションされ続ける、いわゆる「巻き込み」から逃げ出す機能。現状では事後に手動で操作が必要ですが、メンションの制限があればそもそも一律で拒否できることになります。
テスト中の設定にある「自分がフォローしているユーザーからのメンションのみ許可」を有効にした場合、自分で選んだフォローからは話しかけることを許す一方、自分をフォローしているユーザーや、フォロー / フォロワー関係にないユーザーからはメンションを許さず話しかけられないことになります。
(とはいえ、引用ツイートは基本的に誰にでも可能なので、特定ツイートの引用として相手に通知を飛ばすこと、相手の特定ツイートを名指しすることは可能です)
Twitter を公開メモ帳、あるいはプライベートなチャットルームよりは緩い仲間うちでのコミュニケーションツールとして仲良く使いたいユーザーによる「知らない人に話しかけられた!やめてください!」(でも他人へのメンションを付けたままエンドレス身内会話に巻き込むのは平気)と、そもそも公開の場で発言するということは覚悟してきてる人ですよね??嫌なら鍵アカウントにしろ!派の War of the worldsは、これぞオープンカンバセーション!文明の衝突!というツイッターの醍醐味ではありますが、それはそれとしてプラットフォーム上でのハラスメントは深刻な問題です。
会話の促進はツイッターのミッションであり企業的な都合でもある一方、使いにくいとユーザーが離れたり鍵付きになったり、ハラスメントを放置するのかと非難を受けるよりは、たとえエコーチェンバー!といわれようと、Twitterとしてはユーザーにとって快適な設定や「オープン」具合の調整を続ける方針のようです。
オープンとクローズドの中間という観点では、一般公開でなく見せる相手を選んでツイートする「Twitterサークル」も正式な機能として導入しています。
Twitter、ネタバレや少数意見を自己申告する「ステータス」機能をテスト | テクノエッジ TechnoEdge
ツイッターに裏アカ・匿名アカウント特定をまねく不具合、540万人分の名簿データをハッカーが販売 | テクノエッジ TechnoEdge