お手ごろ価格の3眼スマホ Nothing Phone(3a)実機レビュー。カメラは想像以上、Essential Keyはアップデートに期待

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山本竜也

20年務めた会社を辞めて、ガジェットなど好きなことをブログなどに書いて生きています。

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Nothingは4月8日、MWC 2025でグローバル発表していた最新スマートフォン「Nothing Phone(3a)」を国内で発表しました。昨年、発売したPhone(2a)に引き続き、国内モデルはおサイフケータイに対応。新たにeSIMにも対応しています。

グローバルでは上位モデルのNothing Phone(3a) Proも発表されていますが、そちらは日本ではリリースされないようです。

▲Nothing Phone(3a)はブラック、ホワイトに加えて、ブルーが楽天モバイル専売としてリリースされます


3眼になった背面カメラ

Nothing Phone(3a)は、Phone(2a)からの順当なアップデートモデル。目立った変化としては、背面カメラが2眼から3眼になりました。構成としては、50MP(f/1.88)の広角に50MP(f/2.0)の光学2倍望遠、8MP(f/2.2)の超広角。メインとなる広角カメラに変更はなく、あらたに50MPの望遠が追加されました。代わりに超広角が50MPから8MPになりましたが、日常使いとしては超広角よりも望遠のほうが使い勝手がいいという判断なのでしょう。

広角と望遠のセンサーは50MPですが、通常はピクセルビニングにより12MPでの出力になります。望遠は光学2倍で、4倍まではクロップによる等倍切り出し、それ以降は30倍までデジタルズームが可能です。50MPでの撮影にも対応しますが、その場合はズーム非対応となります。

以下に作例をいくつか。

▲1倍(35mm換算で24mm)
▲2倍(35mm換算で50mm)
▲4倍(35mm換算で100mm)
▲30倍(35mm換算で700mm)
▲4倍
▲2倍
▲1倍

最近のスマートフォンは画像処理が当たり前に行っており、センサーやレンズの性能と同じかそれ以上に画像処理エンジンの性能が写真の出来に大きく影響しています。Nothing Phone(3a)も同様で、画像処理エンジンとしてTrueLensエンジン3を搭載。高度な演算アルゴリズムとAI処理、マルチフレーム技術を統合して精細な写真に仕上げています。

正直なところ、写真撮影を仕事あるいは趣味にしている人でもなければ、10万円超のハイエンドスマートフォンと比較しても遜色ないのではと感じます。

新機能「Essential Key」と「Essential Space」

もう1つの大きな変化が、Essential Keyの追加です。右側側面、電源ボタンの下に配置されたキーで、短押しで画面キャプチャ、長押しで音声メモが行えるというもの。キャプチャ画像や音声メモの内容をAIで認識し、要約やToDoの作成なども自動で行ってくれます。

▲右側面、電源ボタンの下にあるのがEssential Key

Essential Keyを2回押しすると、取り込んだ内容を一覧できるEssential Spaceにアクセス可能。もちろん、アプリとして起動することもできます。なお、Essential Keyでキャプチャした画像はギャラリーアプリにも表示されますが、Essential SpaceにはEssential Keyでキャプチャした内容しか表示されません。なお、Essential Keyの動作をカスタマイズすることもできません。

▲短押しで画面のキャプチャ。キャプチャにはメモを追加することが可能(左)。長押しすると音声メモ(中)。ダブルクリックでEssentail Spaceが起動します(右)

Essential Space、現状ではまだそれほど魅力的には感じないのですが、随時機能アップデートが行われるとのこと。ただ、機能アップデートの前に、ブラウザなどからPCでも利用可能になってくれないと活用は難しいかなというが本音です。ここも含めて今後に期待したいところです。

ディスプレイが大型化

ディスプレイは、6.77インチのFlexible AMOLED。Nothing Phone(2a)の6.7インチから若干大きくなりました。解像度は2932×1080ピクセルで最大120Hzの可変リフレッシュレートに対応。解像度は若干落ちていますが、標準輝度が800nits、ピーク輝度は3000nits、タッチサンプリングレートは1000Hzと大幅にアップしています。

ディスプレイサイズの拡大に伴い、本体サイズも163.52×77.50×8.35mmと若干大きくなっています。重さも190gから201gとわずかに増加しています。重さが増えたのは、背面がガラス素材になったことも影響していそうです。

背面のGlyphインターフェースは、Nothing Phone(3a)でも健在。若干デザインが変わりましたが、基本的な機能については変わっていません。着信などを知らせる以外にも、タイマーのカウントダウンや音楽に連動して点灯するなどのアクションを楽しめます。

Snapdragon 7s Gen 3 5G搭載

SoCは、Snapdragon 7s Gen 3 5Gを搭載。Nothing Phone(2a)はMediaTek Dimensity 7200 Proでしたが、再びQualcommに戻ってきました。主な理由としては、QualcommのAIエンジンを使いたかったということがあるようです。なお、前モデルと比較して、CPUの性能は33%、GPU性能は11%向上しているとのことです。

ベンチマークで確認してみると、Geekbench 6のスコアはシングルコアで「1164」、マルチコアで「3322」。3DmarkのWildLife Exrtremeは「1060」。

▲Geekbench 6(左)と3DMark WildLife Extreme(右)のスコア

あくまでもミドルクラスなので、Snapdragon 8 Gen2 Elite搭載のハイエンドモデルのようなパフォーマンスは望めませんが、普段使いする上では十分な性能です。

なお、ゲーミングフォンというわけではありませんが、ゲームはそれなりに動きます。原神をプレイしてみたところ、平均30fps程度で動作していました(画質は最低がデフォルトになっていました)。

相変わらずのハイコスパスマートフォン

Nothingは一貫してコストパフォーマンスが高い端末をリリースしていますが、Nothing Phone(3a)もこれまで通りにコスパが高めです。8GB+128GBモデルが5万4800円、12GB+256GBモデルは5万9800円。楽天モバイルでは、新規+MNP契約で最大2万ポイントの還元も行われます。

XiaomiのPOCO X7 Proあたりが直接のライバルとなりそうですが、おサイフケータイ対応で望遠カメラ搭載といったところが差別化要素となります。Essential Spaceという新機能もあり、なによりその特徴的なデザインは、最近のスマートフォンはどれも似たり寄ったりで面白味がないと感じている人も食指が動きそうです。

Nothing Phone(3a)Proがリリースされないのは残念ではありますが、5万円台のハイミドル端末としては、かなりおすすめの1台だと思います。

《山本竜也》

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