アンカー・ジャパンは10月27日、主力である充電・バッテリー製品から近年力を入れているオーディオ・ビデオ・家電製品までのラインアップを一新しました。
充電・バッテリー製品
今回の新製品の中では、ピチュー、ピカチュウ、ライチュウのシルエットをデザインしたUSB充電器が特に人気を博しそうです。ピチューは20W、ピカチュウは65W、ライチュウは120Wまでの急速充電が可能。ピチュー(USB-C×1)以外の出力ポートは3個(USB-C×2とUSB-A×1)で、GaN搭載です。価格はそれぞれ3,990円、8,990円、14,990円で、11月10日発売。当然ながら、10まんボルトの技が使えるものはありません。
充電器では、iPhoneが採用しているMagSafeに対応した製品が増えており、アンカー製品にもマグネットで吸着してワイヤレス充電する製品は出していますが、今回は初めてAppleのMagSafe認証を取得し3製品(iPhone、Apple Watch、AirPods)同時充電が可能な「3-in-1 Cube with MagSafe」を投入しました。収納すると6cm角に収まるコンパクトなワイヤレス充電器です。Apple Storeでは既に販売されていますが、アンカー自社ECほかで10月27日から発売。価格は21,800円。
同社が率先して開発してきたGaN技術は大容量ポータブル電源にも導入。同社最高2000Wの出力が可能な新製品「767 Portable Power Station」は2040Whのバッテリー容量です。公式サイトでは予約販売がスタートしており、価格は299,900円。重さは約30.5kg。最大200W出力のソーラーパネルや予備バッテリーも同時発売です。
オーディオ製品
同社のオーディオブランドであるSoundcoreの新製品としては、イヤフォンが3種類発表されました。いずれもTWS(True Wireless Stereo)イヤフォンです。スタンダードなTWSの「Liberty 4」は3Dオーディオで同社製品で初めてヘッドトラッキングに対応。心拍数、ストレスチェック、姿勢リマインダー、ワークアウト計測などのヘルスケア機能が追加されています。10月27日発売で、価格は14,990円。
ヘルスケア機能を睡眠方向に持っていった新製品が「Sleep A10」。睡眠時に枕に干渉しにくい小さいサイズで、入眠に向いた設計になっているそうです。睡眠導入用としては珍しく、入眠用の環境音だけでなく通常の音楽鑑賞も可能です。10月27日発売で、価格は12,990円。
もう1つのTWSはVR専用設計の「VR P10」。2.4GHz帯のUSB-Cドングルにより30msの低レイテンシを実現し、USB-CとBluetoothの同時接続も可能。Metaの認定を取得し、Meta Quest 2に最適としていますが、おそらく多くのゲームデバイスでも利用可能です。発売は2022年冬で、価格は14,990円。
EufyブランドでAirTag廉価版狙う新製品
アンカーは、家電ブランドのEufyで、AirTagに代表される紛失防止トラッカーにも参入しました。「SmartTrack Link」はAirTagなどAppleの探し物タグの共通規格であるWorks with Apple Find My(探す)の認定を取得しており、iPhoneの「探す」アプリに対応。AirTagと違い、UWB機能が省かれているため正確な方向や距離は把握できませんが、紛失時の位置特定は可能です。アラーム機能で置き忘れ防止、キーチェーンなどにそのまま使える穴もあり、AirTagの4,780円(しかもアクセサリが必要)より安い2,990円と、お手頃な代替製品として訴求しています。10月27日から予約販売開始。