アップルは11月6日(現地時間)、iPhone 14 Pro/Pro Maxの出荷台数が当初の想定を下回る見込みであり、消費者の手元に届くまでの待ち時間が長くなると発表しました。
これは、新型コロナウイルス感染症対策のため、中国鄭州にあるiPhone 14 ProおよびiPhone 14 Pro Maxの組み立て工場が一時的な影響を受けており、その生産能力が大幅に縮小されているため。日本では、すでに「アフターコロナ」の印象が強くなってきていますが、中国ではまだコロナ禍の真っ最中で、新たなロックダウン(都市封鎖)も行っています。アップルのサプライヤーであるFoxconn(鴻海)の工場がある「鄭州航空港経済区」も11月2日から9日までロックダウンを実施中。
それ以前にもFoxconnでは、感染拡大を防ぐために工場と従業員の住む寮を外部から遮断する「バブル方式」での操業が実施されています。工場と宿舎のみ移動が許されるという隔離措置で、食事の提供などに不満も多く、また感染を恐れて施設から「脱出」する従業員も少なくないとThe Wall Street JournalやReutersなどが報じていました。