Twitterの現CEOイーロン・マスク氏が、自身が所有するSNSでアップルに「App StoreからTwitterアプリを削除すると脅されたが、その理由を教えてくれない」と主張し、アップルを非難するツイートを連発しています。
アップルがTwitterへの広告を絞ったこともマスク氏の発言に影響しているようです。アップルに脅されたとツイートする前に、マスク氏はアップルが「広告をほとんど停止した」と述べ、さらに「アップルがユーザーに影響力を行使するために行ったあらゆる検閲を公表」すべきかをTwitterのアンケートでフォロワーに質問しています。
The Vergeの編集者Jake Kastrenakes氏からの「App StoreからTwitter を消すか、さもなくばモデレーションを要求されたのか?」との問いには、ひと言「イエス」とだけ返答しました。
Apple Insiderは11月28日に、Appleを代表する広告代理店のOmicron Media Groupが、クライアントに対してこれ以上Twitterへの広告にお金を費やさないよう勧めていると報じました。Omicronは、マスク氏によるここ最近のTwitter変更、すなわち従業員の大量解雇や認証プロセスの混乱によるなりすましの急増、その他の要因について懸念していると伝えられています。アップルのティム・クックCEOは11月15日、アップルとしてはTwitterが「従来のモデレーションを継続してくれることを期待している」とCBSニュースに語っていました。
しかし、アップルからの広告の削減についてマスク氏は「彼らはアメリカの言論の自由を嫌っているのか?」と非難し「何がどうなっているんだ?」とクックCEOにメンションを放っています。
マスク氏は以前、アップル(とGoogle)がアプリ内購入の金額から30%を徴収していることについて「隠された30%の税金」と表現して非難していました。アップルがTwitterへの広告を大きく削減したことに対する苛立ちも、一連のアップルへのツイートの背景にはあるかもしれません。
記事執筆時点でのマスク氏の最新のツイートのひとつは、ハイウェイを走行するクルマが直進方向の「Pay30%」からランプを降りる「Go to War」に急激に進路変更する画像でした。