8月の予約開始以来、ながらく音沙汰がなかった日本でのSteam Deck発売ですが、12月17日から発送を開始すると発表されました。予約者に対しては、12月1日から注文確定に必要なメールを順次送付するとのことです。
Steam Deckは、Valveが手掛ける携帯PCゲーム機。日本では、正規販売代理店となるKomodoが販売を行います。7インチ 1280 x 800のIPS液晶を搭載するゲーム機で、OSには専用のSteamOSを搭載。ゲームプラットフォームのSteamに特化したデバイスになっており、自身が所有しているSteamのゲームがSteam Deckでプレイできるかを確認するページも公開されています。このほか、ベータ版ではありますが、ブラウザ経由でXbox Cloud Gamingも利用できます。
コントローラーを備えたNintendo Switch風の携帯PCゲーム機は、すでにONEXPLAYERやAYANEO、AOKZOEなど、選択肢が多数ある状況ですが、Steam Deckは64GBモデルが5万9800円からと、15万円前後のものが多い携帯PCゲーム機市場において、価格の安さが魅力の一つとなっています。また、背面にL4L5 / R4R5グリップボタンを配置するほか、故障の多いスティックに加えて左右にタッチパッドを搭載しているのが差別化ポイントになっています。
なお、Steam Deck本体と同時に、専用のドッキングステーションも12月17日に発売となります。こちらの価格は1万4800円。有線LANポートのほか、DisplayPortとHDMIポートを備えており、外部ディスプレイに接続してのプレイが可能。USB-A 3.1 Gen1ポートも3つあり、コントローラーやキーボードなどの周辺機器も接続できます。
ちなみに、国内でUMPC専門店を運営するハイビームの山田代表は、11月24日に行われたRyzen 7 6800U版ONEXPLAYER mini PROの発表会で、「国内でSteam Deckが発売されれば、ゲーミングUMPC市場が盛り上がる。入門機としてのSteam Deckに不足を感じたユーザーが、より高性能なONEXPLAYERなどに流れてくることも期待できるのではないか」とコメントしていました。