Twitterの新CEOイーロン・マスクが、休眠アカウント約15億を近日中に削除し、名前を開放することを明らかにしました。
使いたかったユーザー名 (@のうしろの部分)が休眠アカウントに先取されていて残念だった場合には取得のチャンスであると同時に、アカウントを長い期間使っていなかった場合は削除されてしまう可能性があります。
イーロン・マスクによれば、削除されるのは「年単位でログインがなくツイートがないアカウント」
“ These are obvious account deletions with no tweets & no log in for years” と自明のアカウント削除と表現していることから、「作られた時から」ひとつもツイートがなく、何年もログインがない空アカウントの意味と思われますが、「何年もツイートやログインがない」アカウント、つまりかつては使われていたものの数年前からアクティブでなくなったアカウントも含む可能性があります。
Twitterのユーザー名は空いた途端に他のユーザーが取得可能になる仕様です。休眠アカウントの削除が実行された場合、既存のユーザーは新しいアカウントを作る必要なく、設定の「アカウント情報」からユーザー名を変更すれば、そのユーザー名が使えることになります。
@ユーザー名を変更した場合でも、フォローやフォロワー等はそのまま変わりません。
ただしフォロワーからは誰だか分からなくなる可能性もあるため、プロフィールや表示名、ツイートなどで伝える必要はあるかもしれません。
(蛇足ながら、表示名と@ユーザー名を変えても、内部的なTwitter IDは変更できないため、たとえば情報流出で特定されたアカウントは名前を変えても追跡できます)
Twitterアカウント540万件の漏洩情報をハッカーが配布。電話番号やメールから匿名アカウント特定のおそれ
一方で、アカウントを作ったものの長い期間使っていない場合は近日中に削除されてしまう可能性があるため、維持したければ念のためログインしておくことを勧めます。
ツイートせずに見るだけで使っているアカウントの場合、外からは休眠アカウントに見えますが、Twitter的には当然ながらログインを把握しているため消されることはないはず。
逆に10年以上ツイートがないから空いた瞬間に取る!と意気込んでも、実はログインしてアクティブに使っているアカウントかもしれません。
追記:Twitterの休眠アカウント方針について。Twitterは以前から、長期間にわたって使われていないアカウントは削除される可能性があると定めているものの、この方針は積極的に、または一貫して適用されることがありませんでした。
2019年にTwitterがそうした休眠アカウントの削除方針を告知した際には、ツイートが残っている故人のアカウントは消さないで欲しいとの声が集まり、当時のTwitter社は配慮が不足していた誤りを認め削除方針を撤回しています。
当時のTwitter Supportは、故人アカウントをメモリアルとして保存する新しい方法を提供するまで、休眠アカウントの削除は実施しないと説明していました。
今回のイーロン・マスクによる発言は、最初からひとつもツイートがなく、かつ何年もログインがないアカウントについての方針と考えれば矛盾はありません。
¥10,560
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)