Twitter が有料プラン Twitter Blue の受付再開について告知しました。
週明けの月曜から、認証マークがつき投稿後ツイートの書き換え機能などが使えるサブスクリプション Twitter Blue への登録を申請できるようになります。
Twitter Blueは日本向けに提供していませんが、日本時間ではおそらく月曜夕方から火曜以降。
価格はウェブからの登録では月8ドル、iOSアプリからの登録では11ドル。
以前のTwitter Blueは一部の実験的機能が先行して使えるなど地味なサービスでしたが、イーロン・マスクはこれに青い認証マーク、リプライやメンションおよび検索での優先表示(予定)、高解像度・長尺動画の投稿(予定)、広告半減(予定)といった特典をつけ、月に8ドルの新 Twitter Blue として11月より提供していました。
青いチェック✔の認証マーク(Verified Badge)は、以前のTwitter では企業や著名人、ジャーナリストなど成りすましの被害が大きいアカウントに対して、本人確認の意味でTwitter社が付与した目印でした。
しかしイーロン・マスクはこの仕組みを「持てる者と持たざる者で貴族と平民のようなシステムはクソ」と非難し、「民衆に力を!」と称して、Twitter Blue の特典として月8ドル払えば誰でもつけられる印へと変更しました。
Twitter、月8ドルで認証マークの販売を開始「あなたもセレブや企業や政治家のように青いチェックマークが持てます」
従来は企業や政治家を含め「本物であることを確認済み」の意味であった青い認証マークを、外見そのまま誰でも無審査で買える「課金ユーザー印」へ変更することについては、当然ながら成りすまし等の被害を懸念する声がありました。
はたして11月中旬に新Twitter Blueの受付が開始された直後から、認証マーク付きで企業や著名人の名を騙る偽アカウントが急増したことは大きなニュースになりました。
Twitterで「認証済み」偽アカウント急増、新Twitter Blue有料プラン受付を停止
8ドルの悪ふざけとして有名企業やキャラクターにひどい台詞を言わせるようなものはさておき、多くの「公式アカウント」が認証マークつきの偽物に対する注意喚起に追われたり、虚偽のツイートが企業の株価に影響を与えるなど実害が発生し、Twitter は約2日ほどで受付を停止していました。
▲Twitter ヘルプより。
こうした事情から、再開後のTwitter Blue は認証マークの付与には「審査」が必要になると改めています。
審査の具体的な内容は不明。確認済みの電話番号および審査との表現があることから、まず電話番号を登録しSMS認証なりで実在を確認したうえで、さらに何らかのフィルタがあるものと考えられます。
(11月に受け付けた際も、支払い手段を登録する必要があるのだから「誰でも」ではない、むしろ厳しい審査があるとの主張はありました。
しかし実際にはメールアドレスだけでアカウントを作成しプリペイドカードで入金して支払う等もできるため、また認証マーク付与後に名前を自由に書き換え可能だったため、悪意のあるユーザーには特に抑止にはなっていませんでした。)
名前の変更については、成りすまし急増への弥縫策として一時はすべての認証済みユーザーに対して名前変更を禁止したことで、表示名に告知や近況を含めたり一時的に名前を変えていたアカウントが変更不可になるといった悲喜劇もありました。
こちらについては、名前やプロフィール写真を変更すると一時的に認証マークを失い、「審査」後に再び表示される対応になります。
また被害が特に大きい企業アカウントについては新たに金色のチェックマークを用意。Twitter Blueではない旧認証済みアカウントのうち、一部は「Official」「公式」のラベルを追加することで公式アカウントであることを示していましたが、今後は金色(黄色)の認証バッジに置き換えられます。
また来週の後半以降、政府や国家機関等のアカウントは灰色のバッジで区別する予定。
つまり今後は、
青いチェックマーク 従来のいわゆる「公式アカウント」またはTwitter Blue課金ユーザーの印。タップすると区別可能。
金色のチェックマーク 企業公式アカウント
灰色のチェックマーク 政府や国家機関のアカウント
の区別になります。