HomePod(第2世代)を発表したばかりのアップルが、さらにスマートホーム向けに複数のハードウェア製品を準備中といううわさが出てきました。
新型 HomePod はスマートスピーカーながら温湿度センサーを搭載するなど、家電製品の制御を意識した製品でしたが、新製品も長らく他社の後塵を拝していたスマートホーム市場のテコ入れ策となる模様です。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者によれば、そのうち1つは冷暖房や照明などの制御、ビデオの表示、FaceTime通話ができるタブレット製品であり、ハードウェアとしてはローエンド(廉価版)iPadに近いとのこと。磁石を使って壁などに取り付けできるとしており、AmazonのEcho Show 15を彷彿とさせます。
Amazonにも汎用タブレットのFire HDシリーズと、据え置きで家電の制御や通話、情報表示を主とするEcho Showシリーズの2ラインあり、それがEcho Show 15として合流した感がありました。スマートホーム市場で一定のシェアを占めているAmazonを、アップルがお手本としても不思議ではないのかもしれません。
またGurman氏は、アップル社内では通常のiPadよりも大きなスマートホームディスプレイを作る「案について議論した」と伝えています。それ以上の詳細は不明ながら、開発は遅れており、早くても来年以降の発売となる可能性が高いとのことです。
こうした「iPadのようなスマートホーム製品」のうわさはGurman氏を含む複数の情報源がたびたび伝えており、そのたびに細部が少しずつ異なっています。
たとえばiPadとHomePodをロボットアームで繋いだ合体製品、あるいはiPad(既存モデルか新規設計か不明)をスマートディスプレイ化するPixel Tablet的な外付けドックといった具合です。どこかしら一貫性に欠ける印象もあり、アップル社内でも方向性が定まっていない可能性もありそうです。
スマートホームディスプレイの傍ら、Appleは新型のApple TVを2024年前半に向けて準備中とも伝えられています(動画サービスではなく、テレビにつなぐセットトップボックス製品)。もっとも、プロセッサは強化するものの、デザインは現行モデルと同じという、ここ数年のApple TVが繰り返してきたパターンとなるようです。
さらに「Apple TV、HomePod、FaceTimeカメラを1つに統合した」製品の開発も続いているとされています。「続いている」とは、昨年4月からうわさがあり、数ヶ月後にも再確認されたものの、今に至るも進展がみられないからでしょう。
記事では「挫折を味わった」と述べられつつ、作業は「まだ進行中」とされています。 もともと2024年内にリリース予定だったが「タイミングがずれた」とのことで、幻のアップル純正ワイヤレス充電パッドAirPowerのような運命をたどるのかもしれません。
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