マイクロソフトがファイルエクスプローラーの全面的な刷新に取り組んでおり、2023年内にもデザインを変更し OneDrive / Microsoft 365との統合を強化するとのうわさがあります。
ファイルエクスプローラーは昨年2022年10月、Windows 11 22H2でタブ機能を追加したばかり。ChromeやEdgeなどのウェブブラウザのように、複数のウィンドウを開く代わりに1つのウィンドウ内に複数のタブが開けるアップデートは、ついに公式が対応したと話題になりました。
老舗のマイクロソフト情報サイトWindows Centralが入手したという社内モックアップ(試作版)では、刷新版はディレクトリや検索ボックスの見かけが「モダン」となり、メニューバーには新たなホームボタンが追加。どうやらWebブラウザの「ホーム」ボタンを意識しているようです。
画像ファイルにマウスポインタを移動させると大きなプレビューが表示されるほか、macOSのFinderのようにキーワードと色分けによりファイル整理が容易に。さらにMicrosoft 365およびOneDriveと深く統合され、クラウド共有あるいはメールに添付されたファイルでの他の人のコメントを見ることもできるとされています。
これらアップデートの多くは、タッチ操作でも使いやすくなるとされています。MSはタッチスクリーンを備えたSurface PCのメーカーでもあり、Windowsでは以前からタブレットモードなどタッチ操作を改善する取り組みを続けてきました。
ほか、ホーム画面の上側には「おすすめ」セクションも新設。サンプル画面を見るかぎり、最近ダウンロードしたファイル、共有ファイルのうち最近誰かが編集あるいはコメントが付いたファイル、直近のミーティングに関係がありそうな資料など、更新日時やファイル名から重要だと判断されたものが表示されるようです。
この全面リニューアル版ファイルエクスプローラーは、2023年内に「体験の大部分」を提供する予定とのこと。つまり夏頃の「Moment」アップデートか、秋の23H2にて登場する可能性が高いと見られています。
Windows用の標準ファイラー(ファイル管理ソフト)は伝統的に痒いところに手が届かないことが多く、動作をカスタマイズするソフトウェアや代替ファイル管理ソフトが多数開発されてきました。MS純正ファイルエクスプローラーが有能になれば、そうしたユーザーも新たなPCを買うたびにファイラーを入れ直す手間から解放されるのかもしれません。