Windows 11がM1 / M2 Macに正式対応、Parallels Desktop 18でマイクロソフト公認。ただしArm版

ガジェット PC
Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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マイクロソフト(以下、「MS」)はついに、macOS上で様々なOSを仮想化して動かせる「Parallels Desktop 18」を、Arm版Windows 11を仮想環境で実行できる「正規のソリューション」だと公式に発表しました。

これによりIT管理者も、Mシリーズチップ(M1/M2およびPro/Maxなど派生チップ含む)を搭載したMac上でParallels Desktopを使ってWindows 11 ProおよびEnterpriseを実行する全てのユーザーを管理およびサポートできるようになりました。

2020年末以降の新型Macがインテル製プロセッサからAppleシリコン(独自開発チップ)に移行してから、インテル版Windows環境をデュアルブートできる「BootCamp」を使う道は閉ざされました。

その一方でArm版Windowsは、2021年の「Parallels Desktop 17」で“事実上”動かすことはできましたが、MSは「サポートは想定されていない」と回答。その背景にはMSとWindows PC向けSoCを供給するクアルコムが独占契約を結んでおり、他社のArmベースチップは除外されているとの噂話もありました。

しかし、ようやくMS公式にParallels Desktop for Mac上の仮想マシンでの使用を許可。Parallelsの親会社Alludoも自社製品が「公認ソリューションになった」との声明を出しており、MSとのコラボレーションがあったと述べています。

以前ParallelsでのWindows 11動作はプレビュー版を使う必要があったものの、現在では製品版をワンクリックで購入してダウンロード、インストールおよび設定まで可能です。

なおWindows 11に必須とされるTPM 2.0も、仮想TPMチップによりクリアされており、Appleシリコンとの組み合わせにより高いレベルのセキュリティを提供するとのことです。

もっとも、一般のWindows 11 PCにできることが何でも可能なわけではありません。まずArmバージョンゆえにDirectX 12やOpenGL3.3以上に依存するものを含め、実行できるアプリやゲーム等に制限があります。

また仮想化の追加レイヤー、つまり仮想化に仮想化を重ねるエクスペリエンスは利用できません。具体的には、Windows 11上でAmazonアプリストアで配布するAndroidアプリを動かす「Windows Subsystem for Android」や、GNU/Linux環境を実現する「Windows Subsystem for Linux」はサポート外となっています。

ほか、様々な制限事項はこちらでご確認ください

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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