Microsoftは3月22日(現地時間)、コラボレーションツール「Microsoft Loop」をパブリックプレビューとして公開しました。
Microsoft Loopは、2021年のMicrosoft Igniteイベントで発表されていたもの。2022年にはプライベートプレビューとして公開されていましたが、ようやく誰でも利用可能になりました。
コラボレーションツールとして先行しているNotionに近いイメージで、ドキュメントの共同編集やタスクの共有、プロジェクト管理などが行なえます。
大きな特徴となっているのが、Loopコンポーネントという仕組みです。Loopページ内の文章や表などのコンテンツ、あるいはページそのものをコンポーネントに変換し、TeamsやOutlook、ホワイトボード、Web版Wordなどに貼り付けることができるというもの。
通常のコピーであれば、貼り付けたあとに元の文章を修正したら、あらためてコピーし直す必要があります。
これに対してLoopコンポーネントの場合、例えばTeamsに表を貼り付けたあと、もとになった表を編集すると貼り付けた表もリアルタイムに更新されます。
逆も同様で、貼り付けた表を編集すれば、それが元の表にも反映されます。複数箇所で共有している場合には、それらがすべて更新されます。もちろん、誰がコンポーネントにアクセスできるのか、権限設定を行うことも可能です。
また、先日発表されたMicrosoft 365 Copilotにも対応します。Copilot in Loopではcreate、brainstorm、blueprint、describeなどのプロンプトが候補として表示。「ミッション ステートメントの作成を手伝ってください」などと入力すれば、コンテンツ作成を行えます。
Copilot in Loopも共同作業が考慮されており、共同作業を行っている誰でも以前のプロンプトに戻り、プロンプトを修正できます。なお、Copilot in Loop は現在プライベートプレビューとなっています。
Microsoft LoopはWebアプリとして公開されており、PWAのインストールも可能。AndroidとiOS向けモバイルアプリも公開されていますが、いまのところMicrosoftの個人アカウントでは利用できなません。ただ、まもなく個人アカウントでも利用可能になるとのことです。