米カリフォルニア州でオラクルが主催するJavaに関するカンファレンス「JavaOne 2025」が日本時間で2025年3月18日深夜に開幕しました。
今年はJavaの30周年であり、基調講演のゲストにはJavaの開発企業である元サン・マイクロシステムズCEOのスコット・マクニーリ氏が息子のコルト・マクニーリ氏とともに登場しました。
ここでは基調講演でマクニーリ氏が発言した内容の一部を紹介しましょう。
マクニーリ氏はサン創業時の思い出について尋ねられると、共同創業者のビル・ジョイ氏がJavaの開発者として知られるジェームズ・コスリング氏を紹介して入社してきたことなどについて語りました。
When we were interviewing for we found Bill Joy the best Unix guy. We were so happy, but we wanted more engineers. And we were talking at the staff and Bill Joy mentioned James Gosling.
その後、ゴスリング氏はコンシューマー向けに大量に販売されるようなモノの仕事がしたいと考えてサンを辞めようとしますが、マクニーリ氏はどこへ行ってもいいし何でもしていいから辞めないでくれとゴスリングを引き留めます。
I said, You go do whatever you want with whomever you want, however much you want to spend, wherever you want to go do it.
そして最終的にゴスリングが作ったソフトウェアがJavaとなっていきます。
マクニーリ氏はJavaの発展についての話をした後、得意のマイクロソフトや当時のマイクロソフトCEOだったスティーブ・バルマー氏の悪口はもう言わないと発言して会場の笑いを誘います。
I won't talk about .NET. I mean.NET, I won't ever say Ballmer and butt head again. I promise you know the hairball. I just won't talk about that anymore.
その上で、実は現在はオープンなスタンスでJavaのサポーターとなったマイクロソフトが好きであり、元サンの幹部で現マイクロソフトCEOサティア・ナデラ氏はよい仕事をしていると発言。
Actually, I love Microsoft. It's being run by a former Sun exec now, and they've opened up. They've gotten way less closed in their environment. And I think they're, they're good supporters now of Java. So I'm very, very excited to see Satya doing very good things with that company, but they were busy doing other things.
最後にはJavaコミュニティについて手伝えることがあれば喜んでするとしつつも、現在は牧場で700頭の牛を飼っていて忙しい時間を過ごしているとリタイアした現状を紹介し、これまでJavaを発展させてきたオラクルへの感謝を述べて壇上から去って行きました。
I can't spend too much time. I only have 700 cows at my ranch now, and I can't and chair of the Open JDK governing board and.
下記が基調講演の録画です。マクニーリ氏の登場は6分過ぎから。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2025年3月19日に掲載した『JavaOne 2025開幕、基調講演のゲストに元サンCEO スコット・マクネリ氏が登場。今は牧場で700頭の牛を飼っていると』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。
