Twitterが、何度か延期していた新しいAPIに関する詳細と価格を発表しました。「良いボット」や試験的な用途に向けて提供される無料APIは、1か月あたり1500ツイートに投稿が制限され、取得や他の機能は使用できなくなっています。
一方、個人でTwitterに関するサービスを提供する人やAPIプログラミングを学ぶ学生向けとされるベーシックプランは、月額100ドルの有料となり、投稿はユーザーレベルで1か月あたり3000ツイートまで、アプリレベルでは1か月に5万ツイートまでが許可されます。ツイート取得に関しては、1か月あたり1万ツイートまでの読み取りとレート制限がかかります。
従来のAPI(v2)では、無料で誰でも使えるEssentialプランで1か月あたり50万ツイートの投稿/取得が可能、もう一つの無料プランで申請を経て利用可能になるElevatedプランでは月間200万ツイートが許可されていたことを考えると。新APIはかなりの制限強化と言って良さそうです。
新APIの発表に伴い、Standard (v1.1)、Essential (v2)、Elevated (v2)、Premiumといった既存のAPIプランは、30日の移行期間を経て、4月29日に廃止されます。
Twitterはできるだけ早く新しいプランへの移行を呼びかけています。ただ、これまで無料のAPIを利用してTwitter関連サービスを提供してきた開発者や、統計調査などのためのデータ収集を行ってきた研究者らにとっては、新しいAPIの制限と価格設定はなかなか受け入れ難いものかもしれません。
また、既存APIにあった、学術研究向けのAcademic Researchプランでは、月間1000万ツイートの投稿または取得をすることができましたが、新しいAPIではAcademicプランが用意されていません。
もし研究や統計的なデータ収集のために大量のツイートを取得したい場合はおそらく、価格が公開されていない法人向けのEnterpriseプランを利用する必要がありそうです。ちなみに、Enterpriseプランは2月にその内容がリークされ、価格は月額4万2000ドルからになると報道されていました。