Android / Chromebookの近距離高速ファイル転送「ニアバイシェア」がWindows PCでも利用可能に。AirDrop並みのお手軽ファイル交換がようやく実現

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Androidデバイス、Chromebook同士で簡単にファイル転送できる機能「ニアバイシェア(Nearby Share)」が、Android端末、Windows PC間でも使えるようになりました

Googleがandroid.comで「Nearby Share for Windows」のベータ版アプリを配布しており、Windows 10以降(64bit版)以降にインストールすれば利用できます。ただしArmデバイスはサポートされていません。

ニアバイシェアは2020年に、Android 6.0以上のデバイス向けにリリースされた機能です(Chromebookはバージョン91以上)。iPhone、iPad、Mac間でファイルのやり取りが手軽に行えるAirDropのような仕組みを目指したものですが、ハードウェア側にBluetoothおよびWi-Fi通信機能が必須でした。その条件はWindows版でも同じです

また「米国および世界のほとんどの国で利用可能」とあるものの、それでもオーストリアやベルギーなど一部は対象外の国や地域もあり。なお、日本は例外に含まれず、サポートが受けられるようです。

ニアバイシェアはアプリを開いていても、バックグラウンドに回していても、問題なく動作します。PCから近くのAndroidデバイス、Chromebookに写真やビデオ、ドキュメントを送るには、アプリの窓にドラッグ&ドロップするか、ファイル上で右クリックして「近距離送信」(直訳されているようです)を選ぶだけです。

そしてポップアップする「○○さんのタブレット」「××さんのスマートフォン」など宛先から、ファイルを送りたい相手をタップします。転送された相手は、承諾と拒否のどちらも可能。Googleは「シェアしたファイルは暗号化されます」と約束しています。

自分のデバイス同士のファイル送信はさらに素早く、両方ともGoogleアカウントにログインしていれば、画面がオフになっていても、ファイルは承諾なしに自動的に転送されます。

またAndroid端末からパソコンに共有するには、ニアバイシェアアプリがPC上で起動していることを確認するだけ。こちらも送りたいコンテンツを表示して「共有」>「ニアバイシェア」をタップしてから、表示される送り先リストからPCを選ぶことになります。

もともとWindowsでのニアバイシェア開始は、1年以上前のCES 2022で予告されたことです。ようやく実現された格好ですが、同時に予告されていた「Fast Pair」(簡単にBluetoothイヤホンやスマートウォッチのペアリングができる機能)は続報がなく、その後のゆくえが気になるところです。

なお、ニアバイシェアのiPhone、iPad、Macへの対応はまったく言及されていません。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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