フリーのコミュニケーションツールDiscordが、ユーザー名のフォーマット変更を計画しています。
これまでのDiscordでは、ユーザー名の後ろに#で始まる4桁の識別子を付与して、同じ名を持つユーザーを区別してきましたが、今後は@マークを先頭に付けた一意の英数字名で識別されるようになります。また、ユーザー名とは別に、特殊文字、スペース、絵文字、非ラテン文字を含む、重複可能な表示名を別に用意できます。つまり、TwitterやInstagramと似たフォーマットになるというわけです。
ではどのようにしてユーザー名を新しくするのかですが、Discordの説明によれば、これまで使用してきたユーザー名の識別子よりも前の部分が新しい表示名として引き継がれ、@マーク付きの新しいユーザー名は他と重複しないように付けることになります。
Discordのユーザー名は、アプリが成長していくにつれ、ユーザー名の重複を避けることが必要になるにつれ進化してきました。たとえば、ユーザー名の大文字と小文字を区別することで、同じ綴りでも大文字と小文字の組み合わせが異なれば、違うユーザーとして存在できます。さらに、サーバーが異なってもチャットができるようにとDiscordのフレンドシステムが導入され、#と4桁の識別子が考案されました。
しかし、8年の時を経てこの命名規則による悪影響が出始めたとDiscordはブログで述べています。その「最大の問題」は、ユーザー名が複雑だったりわかりにくかったりして、簡単に覚えたり共有するのが難しくなったこと。そして、ユーザーの40%は自分の識別子を覚えていないか、識別子がなんなのかすら知らないために、Discord全体におけるフレンド申請のおよそ半数が、目的とするユーザーと異なる相手に届いてしまうのだと説明しています。
Discord によると、新しいユーザー名のルールは「今後数週間以内」に、新ユーザー名への移行が可能になった順に通知されます。
ちなみに、これまでのユーザー名と識別子の組み合わせは、新しい方式への変更が終了しても引き続きエイリアスとして機能します。そのため、新しいユーザー名を知らせていないかつての知り合いも、古いユーザー名を使って連絡をとることができます。
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