Twitterのオーナーであるイーロン・マスク氏は、有料プラン「Twitter Blue」の加入者限定で最長2時間/8GBまでの長尺動画をアップロード可能になったことを発表しました。
以前は最長1時間に制限されていたことから、2倍に拡張されたことになります。
この発表ツイートに対するコメントとして、さっそく映画『シュレック3』(上映時間1時間33分)のフル版をアップロードした輩が現れましたが、記事執筆時点では著作権者からの申し立てにより削除されています。
公式サポート文書によると、動画の解像度は1080pで最大2時間まで。また、ウェブ版およびiOSアプリからのみ利用できます。
アップデートの適用外であるAndroidでは、最大10分の制限が引き続き課されています。なお、無料ユーザーの場合はどのプラットフォームでも140秒までの動画がアップロードできます。
ほかTwitter Blue課金ユーザー特典としては、認証済みの青バッジ、1ツイート最大1万字、太字強調や装飾にも対応。投稿済みツイートを再編集する機能も、Blue加入者限定となっています。
また今月11日(現地時間)からは暗号化されたDMを早期アクセスとして提供開始しています。ただし、通信の途中でのぞき見たり中味を改ざんする「中間者攻撃」への保護は提供されていません。
たいていの映画であれば収まる2時間もの長尺動画のアップロードができることは、海賊版動画の蔓延にも繋がりかねません。実際、先月末に『スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の全編が2つに分割されてアップロードされ、2日間にわたって放置されたとの報告もありました。ほか、銃乱射事件や生々しい死体を含む動画がなかなか対処されなかったこともあり、コンテンツモデレーションの技術や人力による強化が求められそうです。