Spotifyは、アプリ内でアーティストのミュージックビデオを提供することを検討中だとBloombergが情報筋から得た話として伝えています。
Spotifyの動画コンテンツとしては、ポッドキャストの他に、アーティストが自身の作品を数十秒の短いビデオクリップで紹介したり、モバイルアプリの楽曲再生中に10秒未満のループ動画をバックグラウンドで流すといった程度しか提供されていませんでした。
しかし今回は、Spotifyは現在、アーティストがプロモーションのために制作・公開するミュージックビデオ(MV)をSpotifyでも提供可能にするため、音楽レーベル各社と協議しているという情報。Spotifyはこの報道に関してコメントしていません。
音楽ストリーミングサービスがアーティストのMVをコンテンツとして提供する例はこれが初めてではありません。Apple Musicユーザーはもう何年か前からMVをサービス内で視聴できる環境を得ています。 さらにYouTube Musicでは、YouTubeに上がっている公式・非公式のMVやライブ映像を視聴可能です。SpotifyもMVを提供するようになれば、Apple Musicと同等の体験をユーザーにもたらし、また音楽を聴いていてMVを見たくなったユーザーがYouTubeなどへ流れるのを引き留める効果も期待できそうです。
Spotifyは今年3月、モバイルアプリのホーム画面左上に「音楽」「ポッドキャストと番組」というタブを用意し、TikTokに似たUIでコンテンツを発見できるようにしました。そこにMVやアーティストの独自コンテンツを表示させるようにすれば、さらに若いユーザー層を獲得できるかもしれません。
余談ですが、SpotifyユーザーとしてはMVコンテンツが視聴できるようになるのもうれしいものの、やはり数年前にサービス提供の話が持ち上がってから、なかなか動きが見られない高音質配信の動向も気になるところです。
以前は「Spotify HiFi」とよばれていたロスレス音質によるストリーミング提供の話は先日、「Supremium」と名前を変え、現在のPremiumプランよりもやや高めのプランとして年内にも提供が開始されるとのうわさもでていました。ユーザーとしては月額価格が高くなるのはあまり嬉しくはないものの、こちらもぜひとも実現して欲しいものです。
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