Nintendo New York の展示で有名な「湾岸戦争を生き延びたゲームボーイ」が、米任天堂本社に移送されたことが分かりました。
このゲームボーイは、1990年代初めの湾岸戦争に従軍したステファン・スコギンス氏が所有していたもの。兵舎が火災に遭ったときに巻き添えとなり外装が焼けた状態になりましたが、スコギンス氏が交換のため任天堂に送ったところ、まだソフトが動く状態であったことが判明しました。
筐体は焼け焦げて基板も反り返っているようで、十字キーやボタンの多くは溶けていますが、中身は健在でゲーム画面はかすれながらも機能していました。
米任天堂専門誌「Nintendo Power」でも記事化され(1991年)、任天堂は「ゲームボーイは我々が思っていたよりもさらにタフでした!もちろん火の試練に晒すことはお勧めしませんが、今回は「砂漠の嵐」作戦の特例として、ステファンのゲームボーイを(新品に)交換しました」とコメントしています 。
このゲームボーイは世界初の任天堂直営店 Nintendo New York に長らく展示されていましたが、しばらく前から姿を消していました。ビデオゲーム関連の資料を集めるアカウント VideoGameArt&Tidbits の運営者が6月末に従業員に訊ねたところ、米ワシントン州レドモンドの任天堂本社に返却されたとの回答でした。
すでにYouTuberのエリオット・コル氏が数ヶ月前にNintendo NYを訪れたときの動画では「当分の間、本社に保管するため送りかえすことになりました」と説明がありました。その予告が実行された形となります。
ゲームボーイのゲームは、オンラインサービス Nintendo Switch Onlineの加入者特典「ゲームボーイ Nintendo Switch Online」で遊べます。