OpenAIが、Android版のChatGPTアプリを来週リリースするとツイートしました。iOS版は5月にリリースされ、当時Android版については「まもなく」とアナウンスしていましたが、間隔的にはわりと長い間が開いてのリリースとなります。
具体的なリリース日について、OpenAIはツイートに記していません。ただ、ツイートにはGoogle Playストアへのリンクがあり、そこで事前登録しておけば、リリースされ次第通知を受け取ることができるはずです。
Androidといえば、GoogleにはChatGPTに対抗するAIチャットボットのBardがありますが、BardはChatGPTのような単体のアプリでは提供されていないため、Androidからはウェブページを通じての利用となります。
一方、OpenAIに出資しているマイクロソフトは、大規模言語モデル(LLM)にGPT-4を採用したBingアプリをリリースしています。ChatGPTアプリは、無料で使用する際のLLMはGPT-3.5になっているので、とにかく新しい世代の物を使いたいのであれば、Bingアプリを使ってみるのも良いかもしれません。
ただし、最近になってGPT-4を使用している人たちの間からは、このAIチャットボットの応答速度や回答の精度が以前よりも低下しているとの声が多くあがっています。
OpenAIは、精度低下の報告が拡がった当初、GPT-4の性能は向上していると主張し、精度が低下しているように思えるのは、より多くのユーザーが使うようになり、不具合が発見されやすくなったからとの見解を示しました。
しかし、明らかに出力される文章の質が低下していたり、以前は回答することができていた数学の問題が解けなくなり、場合によってはGPT-3.5にも劣る結果になっていることなどが方々から指摘されたのを受け、OpenAIは最新モデルのAPIには継続的に改良を加えていると発表。「新しいバージョンで包括的なタスク全体にわたって改善がもたらされるよう、懸命に取り組んでいる。とはいえ、その評価については完璧ではなく、常に改善を続けている」としています。