InstagramおよびTwitterからアカウント凍結されていた自称「ye」ことラッパーのカニエ・ウェストが、7月28日にTwitter改めXに復帰していることがわかりました。
カニエは昨年10月、反ユダヤ的な発言を含む投稿を繰り返し行ったとして上記SNSで凍結処分されました。この凍結は11月20日にいったん解除されたものの、12月1日にはまたもや「俺はヒトラーを愛している」との言葉と、六芒星と鉤十字の画像を投稿し、再びアカウントを凍結処分にされていました。
スポーツ用品のAdidasも、このとき「反ユダヤ主義やその他いかなる類いのヘイトスピーチも容認しない」として、カニエとのスポンサー契約を打ち切っています。
カニエについては、それ以前から意味不明な言動や人種差別的な発言が目立っており、2022年3月にはコメディアンのトレヴァー・ノアに対して人種差別的な言葉を使用し、Instagram上での活動を24時間禁止処分にされていました。
今回、なぜカニエの凍結を解いたのか、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏はコメントしていません。マスク氏はTwitterを買収して以来、過去に差別的発言や暴力を煽動する発言などで永久追放になったアカウントを続々と復活させては物議を醸し、2022年11月には、ドナルド・トランプ元大統領のアカウントも復活させています。ただし、トランプ氏は自前のSNS、Truth Socialをすでに立ち上げており、Twitterアカウント復活後は一度も投稿していません。
カニエ・ウェストも今回は、記事執筆時点ではまだXへの投稿を再開してはいません。果たして今回も復帰するのかしないのか、復帰したらしたで、またすぐに凍結されるような発言をしないか気になるところです。