米AmazonのCEO、アンディ・ジャシー氏は、2023年第2四半期の決算報告で、社内の「すべての」チームが現在、生成AIに取り組んでいると述べました。
AmazonはAWSを通じて生成AIアプリケーションを強化するのに役立つインフラを提供していますが、会社全体にとってもAIがいかに重要な要素であるかを強調しています。
ジャシーCEOは、AIが自社内部の運営や、各種ビジネスを効率的かつ合理化するのに役立つものから、提供するすべての顧客体験の中心部分の助けにもなるものだとし、それは事業事業からクラウド事業、広告事業、ストリーミングエンターテインメント事業、デバイス事業などあらゆる分野に当てはまると述べています。そして「それがわれわれの活動の中心となるだろう。これはわれわれが重点的に取り組むべきものであり、われわれにとって重要な投資だ」と続けました。
ただ、これらの生成AIへの取り組みは、すぐにわれわれ消費者に見えるような形に表れるわけではないかもしれません。もしあるとすれば、Amazonが9月20日に予定している発表イベントで、たとえばAlexaへ生成AIベースの機能追加が発表される可能性はあるかもしれません。ジャシー氏は、4月の決算報告では、Alexa向けに大規模言語モデルを強化していると述べていました。
Amazonは、6月にはAWSの生成AIイノベーションセンターに1億ドルを投資することを発表していました。生成AIイノベーションセンターでは、AWSのAIや機械学習の専門家が世界中の顧客とともに、新しい生成AI製品、サービス、プロセスのビジョン設計および展開を支援するとしていました。
また5月にもAWS Generative AI Acceleratorプログラムに21社のスタートアップ企業を迎え入れ、ソーシャル メディア用のクリップの作成、アバター アニメーションの生成、ディープフェイク発見技術などへのAI活用を支援しています。