せっせとトレーニング中だったかと思えばMRI検査を受けて手術が必要と述べるなど、Metaのマーク・ザッカーバーグ氏との金網デスマッチに向けて準備できているのかいないのかわからないX(Twitter)のイーロン・マスク氏は11日、この試合をイタリア・ローマで開催し、XとMetaでライブ配信すると発言しました。
この試合が「何も現代的なものが登場しない」舞台設定で行われ「カメラ越しに見るすべてが古代ローマのようになる」だろうとXで述べています。
マスク氏は以前、金網マッチの会場として総合格闘技UFCなどで使用されるラスベガスの八角リングを提案しましたが、一方でイタリア・古代ローマ遺跡のコロッセオで開催するアイデアも示していました。
今回の一連の投稿でも、マスク氏はイタリア首相およびイタリアの文化省とすでに開催地について合意済みであり「壮大な場所」で行われると主張しています。
ところが、この発言に対し、イタリア文化大臣は声明を出し、実際にマスク氏と会談はしたものの、「マスク氏の言うような計画は進められておらず、イタリアの首都でイベントが開催されることはない」と、マスク氏の発言を否定しています。
また、マスク氏はこの試合がイベント開催の面で協力を申し出ているUFCではなく「マスク氏の財団とザッカーバーグ氏の財団」がマネジメントするとも発言しています。
これにはマスク氏からの挑戦を受けた立場のザッカーバーグ氏も寝耳に水だったようで、Metaが立ち上げたTwitter風SNSのThreadsで「私はこの格闘技というスポーツを愛しており、イーロンが挑戦してきたその日から準備は整っている。もし彼が本当に日程に合意することがあれば、そのときは私から公表する。それまでは、イーロンが言うことは何ひとつ合意にもとづいていないと思って欲しい」とフォロワーに呼びかけています。
また、「イーロンに期待はしていないが、私は次の試合について、準備が整ったところで詳細を公表する。試合をするときは、その種目の頂点に立つエリートアスリートにスポットライトが当たるようにしたいと考えている。そのためには、UFCやONEなど、プロフェッショナルな組織と協力して、素晴らしいカードを組むことだ」と、マスク氏が試合に応じなくとも、これまでどおり格闘技の試合には参加する考えを示しました。
ちなみにマスク氏は先日、ザッカーバーグ氏が26日に試合を開催する案について発言したところ、突然、肩と背中の不調のためにMRI検査を受けるとXに投稿していました。
その結果については「MRI装置のなかで3時間も過ごした」と述べ「大きな問題はないが、右肩甲骨が肋骨にこすれる問題のために軽い手術を受ける必要がある。回復には数か月しかかからないだろう」と報告しています。
ということは、もし仮に本当にやるとしても、数か月は待つことになる模様です。