iRobot「Klaara P7 Pro」で空気清浄機に参入。ルンバ連携機能も備えて16万9800円

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安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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2023年9月12日、アイロボットジャパンが新規参入となる空気清浄機「Klaara」を発表しました。

同時に発表した掃除機の最新モデル「ルンバ コンボ j9+」など、ルンバと連携する機能を備えること、独特の密閉構造が特徴です。


密閉構造を採用する空気清浄機「Klaara(クラーラ)」を発売

アイロボットジャパンはさらに、新規カテゴリー製品として空気清浄機「Klaara(クラーラ)」を発表しました。今回発表された製品は「Klaara P7 Pro」で、直販価格は16万9800円です。

▲空気清浄機「Klaara P7 Pro」(直販価格16万9800円)をお披露目するコリン・アングルCEO

前出の山田 毅氏は新規参入の狙いについて次のように語りました。

「コロナ禍で空気に対する意識で大きく変わりましたが、本当に困っているお客様と、とりあえず不安だからというお客様の2つに分かれていると思います。『とりあえず不安』というお客様のニーズは既存メーカーで満たされていると思いますが、アレルギーなどで本当に困っているお客様のニーズが満たされているのかと考えました。そこでKlaaraは空気の本当にきれいにするところを突き詰めて作りました」(山田氏)

Klaara p7 Proの構造は至ってシンプルです。本体下部に大型ファンを設置し、本体下部から吸い込んだ空気を上部の活性炭フィルターやHEPAフィルターを通して上部に出すというもの。

▲Klaara p7 Proのフィルターボックスを紹介する山田氏

最大の特徴は「クローズド・キャプチャ(密閉構造)技術」です。筐体は給排気口以外にすき間のない一体成型になっており、縦横高さ約30cm程度の立方体形状。重さ約4kgとかなり重量感のあるフィルターボックスを通して空気を清浄化します。

▲独自の「クローズド・キャプチャ(密閉構造)技術」を採用しています
▲Klaara p7 Proのカットモデル

ルンバとの連携機能も搭載しています。例えばキッチンにKlaaraを設置すると、ルンバがキッチンに入って掃除をスタートしたらKlaaraがファンの速度を上げて空気をよりきれいにするといった連携を行います。

フィルターの寿命は吸い込む空気の質によるものの、目安は約1年とのこと。交換フィルターの直販価格は2万9800円です。サイズが縦横約30cmと大きいため、自治体によっては粗大ゴミとして捨てる必要がある可能性もあります。

年間2万9800円の維持コストがかかるとなると、毎年空気清浄機を買い替えるくらいのイメージです。山田氏は「アレルギーなどで本当に悩んでいる方向けです」と話していたように、花粉症などで重度のアレルギーを持つ人には向いているのかもしれません。



《安蔵靖志》

安蔵靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト 一般財団法人家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。デジタル家電や生活家電に関連する記事執筆のほか、家電スペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

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