日本のアマチュア天文家、西村栄男 氏が8月13日に発見した彗星「西村彗星」が、9月18日ごろにかけて太陽に最接近します。
この彗星は発見当時は肉眼では確認できないほどの明るさでしたが、太陽に接近するにつれ彗星からの尾の部分が伸びており、明るさも増しています。地球への最接近は9月12~13日ごろで、現在は3.5等星ぐらいの明るさになっていると考えられます。
また、今後は太陽に3366万kmまで接近する軌道を進み、最終的に2等星、だいたい北極星と同じぐらいの明るさにまで増光すると予想されています。そのため、特に14日から23日にかけては、月が新月を挟む暗い時期になるため、日の入り後のわずかな時間に、空の低い位置でこの彗星を観察できる可能性があるとのことです。なお、彗星の現れる位置を知るには、光学機器メーカーVixenの無料アプリ『Comet Book』が便利です。
西村彗星の公転周期は約435年後(NHKは約470年後と伝えるなど諸説あり)と考えられており、われわれが次に見るチャンスはまずありません。もし、時間があるなら、クローゼットの奥にしまっている天体望遠鏡を引っ張り出して、もう一度触れてみるには良い機会かもしれません。
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