アップルは今週、Xの公式サポートアカウント「@AppleSupport」での人間によるサポートを終了しました。
本サービスは2016年から提供が始まり、これまでユーザーがDMで相談事を送ると人間のオペレーターが対応していました。が、10月1日(米現地時間)以降にDMを送った顧客には、アップル公式サポートページのリンクが自動送信されるようになりました。
実際、@AppleSupportにDMを送ろうとすると「アップルのサービスやデバイスに関するお問い合わせは、こちらのリンクからお願いいたします」として公式サポートページを案内しており、DMを送らないよう示唆しています。
また、以前@AppleSupportのプロフィールには「毎日、あなたの質問にお答えできます("available every day to answer your questions)」との言葉がありましたが、この一節はすでに削除されています。
これに先立ち、アップルが2023年後半からSNSサポートアドバイザーの職務を廃止し、サポートは電話に一本化する予定との噂がありました。10月1日以降はDMを送った顧客に人力により返信しなくなり、代わりにアップルに連絡を取ってサポートを受けられる他の方法を教える自動返信が送られるとのことでした。
またYouTubeのApple Support公式チャンネルに公開された動画へのコメントの回答も停止しているようです。もっとも公式チャンネルは健在であり、10月1日以降も新たな動画が追加されており、ただ単に人間スタッフによる返答がなくなるだけと思われます。
アップルとXのオーナーであるイーロン・マスク氏とは、ここ1年の内に色々とありました。マスク氏はアップルが「広告をほとんど停止した」「App StoreからTwitter(当時)アプリを削除すると脅された」と述べていたこともあります。
その後、アップルのティム・クックCEOとマスク氏は直接会談し、完全に広告が戻ってくるなど和解したはず。Xでの人力サポート停止が、以前の経緯と関係があるのかどうかは不明です。